第11話 ゲーム三昧
2日目。
クラス展示はまぁまぁの盛況。ゲーム目当ての男の子が来てるっぽかった。
クラスを3グループに分けて、1時間半ずつで交代でうちや高橋は午後からの担当で午前は他のクラスを見て回った。
友達は白崎と一緒に回れるだけで大満足やったらしくて、何するのでも白崎かっこいいヤバいしか言わなくて笑えた。
うちは高橋とゲーム系の展示で勝負しまくった。
帰りに負けた方が何か奢る事になった。
全部いい勝負でめちゃくちゃ楽しかった。
午後からクラスの展示担当で、高橋がスーパーファミコンのストリートファイターⅡを担当してるんやけど、今の所誰も高橋に勝てない。
クラスの男子が面白がって挑戦者求むってダンボールに書いて廊下宣伝して歩いて急遽ストⅡの大会が始まった。
自信あるって人が次々に高橋にやられてく。
結局終わりの時間まで高橋は無敗記録を伸ばしていった。
「カッパ、最後に勝負しよう!やったことある?」
「うん、持ってた!」
ストⅡは久々やけどうちにはハメ技がある。
2人で勝負。
途中高橋を画面端で倒れる立ち上がる倒れるのループのハメ技にはめてすごくいいところまでいったけどギリギリ負けた。
「お前、めちゃ卑怯な技使うやん!
でも俺の勝ち!今日は全体的に俺の勝ち!
何奢ってもらおうかなー」
奢るって理由で自然に一緒に帰る事になった。
これは最大のチャンスでは?
クラスみんなで集合写真撮って、クラス展示の片付け。終わったクラスから帰る。うちのクラスは片付けあんまりないからすぐ帰る時間になった。
高橋と一緒に帰る。
コンビニ寄って高橋はからあげクンが食べたいって。うちもなんか食べようと思ってチョコレートのお菓子を買う。
高橋の家の近くの公園まで移動して2人で話しながら食べる。
色んな話をした。夕方になるまでずっと話した。
でも勇気がなくて告白は出来なかった。
はぁ…ため息つきながら帰る。
何て言い出したらええんやろう?
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