第16話 えりちゃん
高橋とは気まずいまま数日が経過する。
一緒に帰るけど、最近うちばっか話してるし、触ってこなくなった。
「一応、報告なんやけど、えりちゃんっていうバスケ部の子に告白された。
彼女おるよって言ったら、知ってるけど、好きなの知って欲しかったのと友達になりたいんやって。で友達になった」
「へぇー、高橋モテて良かったやん」
知って欲しくてどうするん?そんなんで友達ならんとって欲しいんやけど。
それからたまにえりちゃんは高橋の所にやってくるようになった。
なんか楽しげに2人で話してる。
親友が「あれ、ええん?」って話しかけにくる。
「高橋と友達になりたいんやって…」
「はぁ?友達?絶対、高橋狙いやんな?」
「うん、告白もされて、彼女いるのも知ってるけど友達になりたいんやって」
「何それ?高橋にやめてって言わんの?」
「…うちら、ダメかも…」
言って泣きそうになる。
「場所変えて話そ」
頷く。
高橋との状況を説明する。
「高橋は自分の気持ちに応えて欲しいから拒否されて怒るんやろうけど…
あのさ、めちゃくちゃ怖がってるけど…高橋と別れるのと、エッチするのだったらどっちが嫌?」
「別れるなんて絶対嫌。うちだってはエッチしたい。今は怖いだけやもん」
「したいって思うならしなよ!じゃあ怖くてできんからふられるのと怖いけど頑張ってしてみるだったら、どっち?」
「頑張ってしてみる方」
「もう、がんばるしかないやん!
正解なんてないから失敗する事なんてないし、エッチして嫌いになることもないよ?
たぶん今以上にお互い好きになるよ!」
「そやね…がんばる!!」
教室戻って、まだえりちゃんいる。
親友と話すけど、高橋の事気になる…
何話してるのかさっぱりわからんけどえりちゃんのポニーテール高橋が触ってる。
あー、イライラする!高橋が背中に来るように座り直す。
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