第7話 学祭の準備

中間テストが終わって本格的に学祭のモードになる。

今日はみんなでTシャツにペイント。

ペイント案を募集してて投票で決めたデザインで背中は担任の頭文字の長って漢字を書いて○印で囲む、左胸にはせがわ家って書く。

休み時間に見本として高橋とうちで先生の分を作ってみる。

左胸の『はせがわ家』はうちが書く。変になるけど、味があっていいかも?

高橋が後ろの『○長』印を書いてみる。

「あー!間違えた!!長いの字、いっぽん多く書いてしもた!!」

「えー!?」

見てた人みんなで爆笑。


5限始まった。

「こんな感じで、高橋が漢字間違えてるけど、みんなは間違わずに書いてくださーい」

うちの号令でみんな各々書き始める。


高橋が来て

「前ってどの辺がいいと思う?」

体操服の上からTシャツ着てる。

「ここら辺?」

高橋の左胸辺りを触る。

「いいとこらへんにこのまま書いてよ」

「いいよ!何色?じっとしてよ?」

着たままの高橋のTシャツに書く。

これめちゃ近くない?

書いてたら高橋がうちの無理矢理くくってる髪の毛触る。

「これ、前みたいに伸ばしてよ」

ドキドキして手が震える。

「高橋、動かんといてよ。ズレちゃうやん」

高橋の前側書き終わる。


「うちのも書いてもらおうかな」

Tシャツ着て「どの辺がいいんかなー」って胸みる。…前はダメやろ。

「…後ろ書いて?」

「…おう」

エロい事させるとこだった。絶対顔赤い。

急いで後ろ向く。

まっすぐやと書きにくいからって背中丸めて高橋に書いてもらう。

「出来た!乾くまで脱ぐなよ?」

って高橋ニヤニヤしてる?

何?何でニヤニヤするん?何書いた?

親友にどうなってるか見てもらう。

「見本と一緒になってる」って親友が教えてくれる。

「ちょっと!高橋、あれ書いてあげるから後ろも書かせてよ!」

「えー、漢字間違えてアホみたいなTシャツ着たくないんやけど」って笑ってる。

「却下!!」


高橋のTシャツ書き終わって、乾くまで脱げないから左胸は親友に書いてもらう事にする。

高橋は向こうの方で友達と話してる。

親友がこそこそ質問してくる。

「ぶっちゃけ、高橋好きなん?」

「え?あ、…うん。好き」

「告らんの?」

「高橋、好きな人いるらしいよ?告ってもふられるん嫌やん」

「え?誰が好きなん?」

「それは知らんよ。好きな人いるかどうか聞かれたから聞き返しただけやもん」

「それ聞かれたんやったら高橋の好きな人って自分やと思っていいんじゃない?

この学祭中にマジで告りなよ!

めちゃチャンスやと思うけど」


しばらく考えこむ。

「告白してみていいかな?」

「うん!いきな!がんばれ!!」







  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る