バイクと孤独
バイク乗りにとってやや憂鬱な梅雨の季節
十九歳の大学生、小熊はスーパーカブと共に学業やバイト、趣味に充実した日々を過ごしていた
ある日小熊は、深夜のハンバーガーショップで一人の少女に出会う
近隣の高校に通っているという少女は、誰も友達の居ない少女で、居場所を求めて夜のハンバーガーショップに来ていた
高校の同級生や大学のサークル仲間、職場の同僚、そしてバイク仲間。
人間関係に恵まれながらも友達と言える人間の居ない、居心地悪くも無い孤独の端境に居る小熊は今にも孤独の闇に落ちそうな彼女を救うべく奔走する。
一人が淋しいなら一緒に居よう
せめて、この雨が止むまでは