伝奇は元気だ!

九尾の狐が中国からやって来た妖怪と言うのは有名ですが、昔から怪異話はネットが無い時代でも国境を超えて伝わっていたみたいです。
元々『伝奇』という物は、唐の時代に流行った神仙や怪異を扱った短編小説らしく、日本ではオリジナル伝奇として変化していったみたいですね。
昭和、平成の頃は夢枕獏さんや菊地秀行さんなどの伝奇ライトノベルが一世風靡し、自分も大好きで読み漁りました。
そんな一世風靡した伝奇ですが、残念ながら最近はめっきり減りました。
しかし、この小説を読んだ時、久しぶりに「おおっ!」と成った訳で有ります。
『仙侠小説』として中国では新たな伝奇ブームが起こっているのは、嬉しい限りですね。
是非又日本にブームを持ち込み、この小説には先駆けと成ってほしいものです。
主人公のオテンバ方士の摩訶不思議な怪異退治と恋を是非皆様もお楽しみください。

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