2023年5月20日

永遠に生きられると思っていた。


理由は分からない。


ただ、漠然と、明日の予定はどうしよう、と考えていたのだ。


滑稽な思考回路だと思う。


しかし、今でも、その思考回路は健在のようで。


これは明日にしよう、これは明後日にしよう、と考えてしまうのだ。


今日が人生で最後の一日であれば、どうするだろう?


どうすべきだろう?


何をしたいだろう?


案外、何もしない、という選択肢をとるかもしれない。


僕は捻くれ者だから。


と、想定している僕が、本当の捻くれ者で。


本当の本当に今日が人生で最後の一日であれば。


きっと、どうしようもないくらい無邪気になって、何かをしようとするのではないか?


たとえば、そう……。


大好きだったあの人に会いに行く、とか?


あるいは、大好きだったあの場所を訪れる、など?


まさか、ペンを持ったまま、黙って机に向かっているわけにもいくまい。


そう……。


きっと、僕は、暴れ出してしまうに違いない。


窓を突き破って、空を駆け上ってしまうかもしれない。


一日限定の翼に身を任せて。


空から世界を眺めようとするに違いない。


惑星になろうか。


衛星が良いだろうか。


そんな思考に酔っている、今の僕。

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