2023年6月3日

唐突な晴れ。


自分は唐突な事象が好きらしい。


突然の雨。


突然の出逢い。


唐突と、突然に、違いはあるか?


あるとすれば、それはどんな違いか?


表す意味は同じかもしれない。


明らかに違うのは、その言葉を表す、文字と、音の、その形。


つまり、外形。


唐突と、突然を、並べて、顕微鏡的な視座で観察すれば、違いが見つかるかもしれない。


けれど、それらを文の中に放り込んだときには、それぞれ、一定の特徴を表すかもしれない。


問題は、どちらに注目するか、ということ。


どちらに注目することも、間違いではない。


そもそも、合っているか、間違えているか、という世界ではない。


そんな指標は初めから存在しない。


無。


自分は緊急事態が好きらしい。


そのときに、生を感じるからかもしれない。


生きていれば、刻々と変化する世界に対応しなければならない。


それが、すなわち、生きている、ということ。


それ以外にない。


作品は、基本的に、閉じた世界。


もう完成しているから。


反対に、人間は、基本的に、開いた世界。


まだ完成していないから。


死んでいないから。


生きているから。


生きている作品があるだろうか?


あるとすれば、それは、どのようにして、生きているのだろう???

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