概要
本だって、つらいのさ。
自らの経歴に並々ならぬ矜持を持つ俺は、そのへんの能無しとは違う!
キャリアを最も重視する俺が出逢ったのは、生き様も個性も豊かな、本(ほん)の数々。
本棚に広がる世界を舞台に、今日も誰かが語り出す……
キャリアを最も重視する俺が出逢ったのは、生き様も個性も豊かな、本(ほん)の数々。
本棚に広がる世界を舞台に、今日も誰かが語り出す……
心に響いたなら―― そのギフトが、わたしの背中を押す力に。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!世知辛いのは、どこの世界でも同じことでして・・・・・・。
主人公は、本。十刷が出た、本。
もう一度言います。主人公は、本です。
なのに中身は、まるでヒューマンドラマ。
それも、いぶし銀の、ちょうどほどよく日焼けした本たちのような。
え、管理不届きですか。そもそも、本を日焼けさせるなって?
ごもっともなんですが、人も本も、すべてにおいてうまくいく、というわけにはいかないのです。
大変、大変世知辛いのです。そういう世の中を、この作品は描いています。
けれど何故でしょうね。憂いはあっても、絶望がないのです。
「随分と低い窓」でも、私たちの前にもそれが、広がっているからでしょうか。
あなたの本棚。そこにいる彼らが、その答えを呟いているかもしれません。