第63回 読まれるための処方箋

 これまでの「カクヨムの基礎知識」や「書籍化する作品、書籍化しない作品」で公開してきた知識のなかで読まれるために問題を切り分けます。ふたつのことが考えられますね。


 ひとつは小説の内的原因。小説の面白さや技巧的な問題に焦点を当てます。

 そこでは、第8回 空間表現(https://kakuyomu.jp/works/16817330655763574688/episodes/16817330656157518984)、第9回 時間表現(https://kakuyomu.jp/works/16817330655763574688/episodes/16817330656157976598)、第39回 起承転結(https://kakuyomu.jp/works/16817330655763574688/episodes/16817330660818601089)、第53回 初心者向けWEB小説の書き方(https://kakuyomu.jp/works/16817330655763574688/episodes/16817330661722364678)、第59回 エンタメ作品のニーズ(https://kakuyomu.jp/works/16817330655763574688/episodes/16817330662029174651)、

 また私の別の創作論である「文章を考えてみよう」(https://kakuyomu.jp/works/16817330655771628362)を参考にしてみてください。

 

 もうひとつは小説の外的原因。小説の読ませ方による問題に焦点を当てます。

 そこでは、第3回 人気の指標(https://kakuyomu.jp/works/16817330655763574688/episodes/16817330655966447350)、第4回 第1話の投稿方法(https://kakuyomu.jp/works/16817330655763574688/episodes/16817330656275116459)、第19回 タイトル、あらすじ、キャッチコピー(https://kakuyomu.jp/works/16817330655763574688/episodes/16817330656515050941)、第29回 ルビ振りと約物(https://kakuyomu.jp/works/16817330655763574688/episodes/16817330660341935271)、第38回 キャッチコピーの色(https://kakuyomu.jp/works/16817330655763574688/episodes/16817330660817924166)、第49回 小衆・分衆論(https://kakuyomu.jp/works/16817330655763574688/episodes/16817330661534764125)、第50回 営業行為(https://kakuyomu.jp/works/16817330655763574688/episodes/16817330661544816386)を参考にしていただきたいです。


 さらに前回の更新分、「第62回 カクヨムで必要なマーケティングの知恵」で「いますぐ読まれたい」なのか「いずれ読まれたい」なのかの問題の切り分けをしたと思います。


「いますぐ読まれたい」ならば小説のに絞った処方箋しょほうせんを出しますし、

「いずれ読まれたい」ならに絞った処方箋とSNS運用を勧めます。つまり費用対効果と投資対効果をバランス良く考えるということです。無論、どちらを優先すべきということは皆さん分かっている通り、議論の無駄です。どちらも優先すべきことです。読まれるためにどうするか、それに効果的な処方箋をしてみましょう。あなたがドクターになるのです。きょう読まれるためには小説の外的原因、あした読まれるためには内的原因、診断と処方を間違えない。これは重要です。SNS運用については別の回で書きます。


 ただし、どんな状況にでも効く魔法の杖や万能薬は存在しません。なかなかPV上がらない……とか、評価も頭打ち……とか、もっと漠然としたカクヨムでやっていくにはどうしたらいいか……とか、カクヨム公募で一次通過したい……とか。それぞれの問題に対してそれぞれの処方が存在していると思います。創作論の世界はさまざまな人たちが手を変え、品を変え、新しい万能薬を提供している世界です。でもここで覚えておいて欲しいのは、正しい処方と診断の大切さでしょう。

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