聖女様が家に来たぞ!

俺は今日上宮さんと街に出ていた。

放課後にこうやって友達とどこかに寄るのは初めてだ。


「上宮さんは休日は何をしているの?」


「・・・特に何もしてないよ」


「・・・そっか」


「・・・着いたよ」


上宮さんと一緒に来たのは某ハンバーガー屋さんだった。上宮さんも来るんだな〜

上宮さんは列に並び自分の番が来るのを待っている。少しワクワクしているように見えた。


「以外だよ、上宮さんもここに来るんだね」


「・・・初めてなの。子供の頃はファストフードは体に悪いからってお母さんに禁止になってたから・・・」


【速報】上宮さんはお嬢様だった。思っていた通りいいところのお嬢様なのだろう。


「いつもは早くに帰ってきなさいって言われてるけど、澤本くんとここに来てみたかったから・・・」


「上宮さん・・・」


この子はなんていい子なんだ・・・しかも俺と来てみたかった?女子に言われて嬉しい言葉ランキングトップ10に入ってるぞ!

これは目一杯上宮さんをサポートしなければ!


「上宮さんは初めてだから何を注文すればいいかわからないよね?」


「・・・そうだけど」


上宮さんが好きそうなのは・・・


「このパイはどうかな?」


「・・・澤本くんのおすすめだからこれにする」


無事に注文できて席に座って待つ。上宮さんが話しかけてきた。


「澤本くん・・・」


「どうしたの?上宮さん?」


「休日のどっちか予定ある・・・?」


「ないけど・・・」


どうしたのだろうか?俺はいつでもフリーだぜ!・・・悲しくなってきたから忘れよう・・・


「それなら・・・」


上宮さんはなにかに期待しているような顔をこちらに向けてきた。俺はちょっとだけドキッとしてしまった。


「休日に遊ばない・・・?」


・・・聖女様は遊びたいようです。帰ったらすぐにでも家にいるホコリどもを処理しなければならなくなった。


「・・・どうかな?」


「い、いいよ?」


「なんで疑問形・・・?」


上宮さんと店をでて俺たちは歩き始めた。


「・・・私こっちだから」


「じゃあね」


上宮さんは夕日に照らされて輝いていて見えない。(ただ夕日が眩しいだけである)


俺は鍵を取り出して鍵穴にさす。開くと同時に俺は家に飛び込んだ。

今日は血祭り《パーティー》だ!覚悟しろよ?

その後本気を出して掃除を始めた。


ーーーーー


準備はおっけぃ。そんな装備で大丈夫か?って聞かれたら、大丈夫だ問題ないと答えられるくらいには頑張った。苦情出した住民は許せない・・・(自業自得)


さて、今日は勉強を教えてくれるらしい。勉強を教えてくれるのはいいが、まさかの勉強会会場が俺の家である。今回は勉強を本気でやらなければいけない。俺が耐えられないからな!(ヘタレ)


「こんにちはー」


「どうぞー」


上宮さんが到着したようだ。ってあれ?


「初めまして!澤本くん!」


「・・・ごめんなさい」


「大丈夫だよ〜・・・」


上宮さんのお友達もセットで付いてきた。安心しているが少しがっかりしている俺もいた。

勉強会は始まり、みんな真面目に勉強していた。


「・・・」


上宮さんの視線が俺の方に向いてきた気がする。上宮さんの友達はもう飽きたのかのようにペンで遊び始めた。頑張れ、まだ始まって10分しか経っていないぞ。


「そういえばさ〜澤本くんと関わるのは体育の授業以来かな?」


「そうですね〜上宮さん以外の女性と話したことはなかったので・・・」


「そうなんだ!じゃあこれからも話に行くね!私、沖川梨桜おきがわりおよろしくね、澤本くん!」


「ああよろしく〜・・・」


「・・・むぅ」


上宮さんの視線が変わった気がする・・・ちらっと見ると怒っているようにも見えた。なぜだ?俺はなにかしたか?


あ と が き

作者です。自分は友達と家に集まって勉強会はしたことないので想像でこんな感じだろうな〜って書いてます。・・・ちょっとハンカチ貸してください、目から汗が・・

最後によかったら応援や☆をよろしくおねがいします。

作者


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