【上宮ちさと視点】初でーと

今日よりも幸せなときはなかったそう思えるような瞬間だった。私は澤本くんと一緒に帰路を辿っている。澤本くんは私と帰りたいのか帰ろうと誘ってきたのだ!決して私が一緒に帰りたいからって駄々こねたわけではない、私がそんなことすると思ってんのか?おーい、これを読んでる君は私のこと疑ってないよね?(圧)


正気に戻ったら何いってんだ私は・・・おっと、話がずれた。今の私は最高に気分がいいのだ。人生初のふぁすとふーどって物を食べる。澤本くん情報だととっても美味しく好評だそうだ。彼がこのくらい言うんだから美味しいに決まっている。


ここが例のお店らしい、とっても印象に残りそうだ。はんばーがーやぽてとってものを売っているらしくだれでも作れそうな見た目だった。あと脂っこいものだけでなくスイーツもあるらしい。


食べた感想としてはおいしい、だけど体重が増えそうで健康に悪そうだった。澤本くんは・・・大きく口を開けて食べている。はんばーがーを食べている澤本くんがとってもキュートで私の記憶容量が無くなりそうなくらい保存している。


そろそろ休日になるが今回は何をしようか?特にやりたいことは決まっていない。あ、そうだ!


「・・・休日のどっちか予定ある?」


首を縦に振ってくれる彼。さあ頑張れ私!絶対にできるよ〜?ここで言えなかったらヘタレだからね?


「・・・休日に遊ばない?」


今顔をうつむかせて口から出した。デートもしたんだし、2回目はもうやっていいよね、そしてその帰りに私は彼の家に行きお泊りするの。こう考えながらもドキドキしている私は彼の答えを聞いてホッとした。


「勉強会とかしてみたいな・・・?」


彼は焦ったようにしているがそれでも彼の口からはYESとでていた。よーし、お外でのデートから次の舞台は澤本くん家でお勉強会になった。澤本くんが浮気してないか調査しないとね・・・!!うっへへ・・・


ーーーーー


やっとこの日が来た。目覚めはバッチリ、気分もいい、更に今日はお茶を入れたら茶柱が立ったので運がいい。るんるん気分で洋服を選んでいると、スマホから着信が来た。澤本くんからかな?


『沖川』


そう書いてあった。内容は・・・


『今日遊ばない?どうせ暇でしょ?』


友人よ残念だったな。今日は予定があるから行けないんだ、すまぬな〜友人よ?


『無理、他の人と遊ぶから』


『ちさとに友達いたの・・・!?』


私のことなんだと思っているんだこやつは・・・私だって友達の一人や二人くらい・・・いるわい!!


『・・・それってパパ活とか?』


『違う』


『怪しいな〜?』


最低だこの友人、パパ活なんてやってないわ!


『心配だからついていくよ』


は?ふざけんなよこの野郎!野郎じゃないが。私と澤本くんの愛の巣に入れると思ってんのか?澤本くんには近づけさせない・・・!澤本くんは私だけのものなんだから!


チャイムがなり、ドアが開き小柄の少女が入ってきた。


沖川がもう到着していた。実行するのが速い、なんでこういうときだけ速いんだ?まあ、私のことを思ってやってると変換するとちょっと納得。


「ちさと、流石にパパ活は駄目だよ。まだ学生なのに・・・」


「パパ活なんてやってない」


「またまた〜ちさとが友達がいるわけないじゃーん」


ぶっ飛ばすぞ?友達なんてたくさんいるわ!澤本くんと沖川と・・・あれ?友達ってこんなに少ないの?(※個人差があります)


「さて、ちさとの友達がちゃんとしているのか確認しないとね〜?」


結局沖川もついてくることになった。

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