【上宮ちさと視点】彼とのハッピー昼休み☆のハズが・・・
土日の休みが終わり今日から学校だ。いつもの土日はただ家にいたりたまにショッピングしたりとゆっくりしていたが勉強会が終わり次の日は沖川からお誘いを受けて遊園地に行っていたので久しぶりに充実した休みだった。
それもあってか少しだけ筋肉痛だ。運動はできるが努力型ではなく才能型の私はお散歩するくらいの運動しかしていないので昨日みたいに走り回った後はすぐに筋肉痛になるのだ。でも生活に支障をきたすほどでもないため、たまにはいいかくらいで考えている。
今日は澤本くんは来るのが遅かった。いつもは朝礼の前の20分くらいには来るのに今日は朝礼まであと5分くらいになっていた。
澤本くんは息を切らしながらも教室のドアを静かに開けた。どうやらここまで走ってきたらしい。
「おはよう・・・はぁ・・はぁ・・上宮さん・・・」
「・・・おはよう」
澤本くんは息を切らしていても私に挨拶してくれた。疲れているけど同級生にはきちんと挨拶できるところは彼のすごいところだ。だけど今日もそっけなく返してしまった・・・
「おはー!澤本くんー!」
「ふう・・おはよう沖川さん、朝から元気だね」
「うん!いつも元気だよ!」
「あれ・・・?」
ん・・・?なんでここに沖川がいるんだ?彼女は違うグループにいたのに・・・?
「どうしたの?」
「あ、いや、今日はいつも仲良くしてる人たちといなかったから・・・」
「あ〜そんなことね」
『そんなこと』で収めるのは流石に可愛そうである・・・
「私だって澤本くんと話したいの!」
クラスに宣言するようにクラスに響くようにそう言った。
「・・・ひっ」
「・・・?」
彼は何に悲鳴を上げたのだろうか?どうしたんだろう?・・・あ、もしかして沖川が変なこと言ったからかな?『沖川と仲良くしているとバカがうつるー』みたいな?
「そ、そうだ!上宮さん!」
「・・・何?」
「今日の授業って何だけ?」
「今日は・・・」
ーーーーー
「以上!じゃあ号令」
礼に始まり礼で終わるとはこのことだろう。
「よっしゃー!昼休みだ!飯食いに行こうぜ!」
昼休みが始まると授業中に寝ていた生徒もしっかりと起きていてメモを取っていた生徒も誰もがご飯を食べに仲がいい友達と一緒に教室をでていった。澤本くんはお弁当を持っていかずに手を洗いに行った。
今日は澤本くんとご飯が食べたい・・・よし!誘おう!っとちょうど帰ってきた。
「ね、ねえさわもt」
「一緒に御飯食べよーよ!澤本くん!」
くっそー!先言われたー!またお前か沖川!ていうか沖川はいつものメンツでご飯食べなさいよ。
「今日はいつもいる人とは食べないんだね?」
「うん!澤本くんと一緒に食べるって言ったら微笑ましく送ってくれたよ」
・・・私だけが蚊帳の外なきがしてきた。ちらっと沖川のいつものメンツの方を見ると温かい目で沖川のことを見ている。まるで恋する乙女を応援するような目でみている。・・・もしかして!?
「さ、澤本くん・・・一緒にご飯・・・」
「あ、上宮さん・・・うん一緒に食べよう」
澤本くんの私を見る目がまるで救世主を見るような目でこっちを見てきた。
あ と が き
作者です。まだこの小説は終わりませんが次に書くのもラブコメを計画しております。次も短編です。
もしよろしければ応援や☆もよろしくおねがいします。
作者
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