まじっく☆ぶれいく

shi

第一話 目が合っちゃった

 私は都内の大学に通っている大学2年生の兎ノ月 春。

 今日も単位のために3限から授業に出ている。

 出ているのだけれども。

 気のせいだろうか。

 教卓の上に見たことない生物がいるんですけど。

 学生どころか目の前にその見たこともない生物がいる教授すらも、まるでかのように授業を進めている。


 あれー、私って昨日徹夜してないんだけどなぁ。

 なんか変なもの食べたわけでもないし。

 あ、まさか教授のペット……な訳ないか。

 ペットだとしてもなんなんだ、あの生物は。

 うわ、なんか頭グルングルン回ってるんだけど。

 なんならグルングルン回ったまま宙に浮かんだんだけど。


 そのよく分からない生物を観察していると不意に目が合った。

「やばっ」

 そう小さな声で呟いて手元のタブレットに目を落とした。

 でももう遅かったんだろう。

 再びそーっと顔を上げると生物の顔が目の前にあった。

「ヒッ……」

 その瞬間、私の意識は飛んだ。






 あとがき

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