第六話 他の魔法少女に会いに行こうよ

「これからどこ行くの?」

「他にもお前みたいなやつがいるからな。そいつらに紹介しに行く」

「へー!他にもいるんだ!どれくらいいるの?」

「4…いや3人だったかな?人数の管理は佐々木がやってるから詳しくは覚えてないが、まぁそんなもんだ」


もう5限の時間ともなると校内にいる学生も大分減ってきた。

昼間の賑やかさも落ち着いてきた校内をシキについて行って、電車に揺られながら他の魔法少女とやらに会いに行く。


「他の魔法少女はどこにいるの?」

「俺みたいなやつがそれぞれの魔法少女に付いてるから細かい場所は分からないけど、1人だけは一応心当たりがある。……さ、降りるぞ。運が良ければ…まあ、多分ここにいるとは思うけどな」


そう言われて降りた駅は初めて聞くような駅だった。

なんなら普段なら通過するような駅だった。

しかし、初めて降りた駅をじっくり見る時間も無く。


「おーい、早くしろ。このバスを逃すと面倒くさいことになる」


私はシキに促されるままに私は足早にシキが既に乗っているバスへと駆け込む。

ていうかいつの間にか人の姿に変装してるし。


「ち、ちょっと、忙しないよ。そもそもこのバスはどこに向かってるの?」

「競艇場だ」

「え?」

「……だから競艇場」

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