概要
その老店主の淹れる極上の一杯には、世界を変えてしまう力があったのです。
東京の下町の、学生街にひっそりと建つ店も店主も年季の入った小さな喫茶店――喫茶「銀」。一〇年前に長年連れ添った妻に先立たれ、今年で七〇歳を迎える八十海銀次郎は、関東地方を襲ったかつて例をみない規模の大地震が引き起こした時空の歪みの影響で、店ごと見知らぬ異世界へと転移してしまう。しかし銀次郎は、元の世界へ戻る可能性を探ることより異世界で店を続けることを選ぶのだった――。
珈琲一筋の頑固な店主の淹れる『極上の一杯』が、訪れる人々に『奇跡』と『幸せ』をもたらす。ハートフルでピースフルな『こだわりの』異世界冒険譚はいかがですか?
珈琲一筋の頑固な店主の淹れる『極上の一杯』が、訪れる人々に『奇跡』と『幸せ』をもたらす。ハートフルでピースフルな『こだわりの』異世界冒険譚はいかがですか?
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!極上の珈琲とファンタジーはいかがですか
70歳のいかした爺さん、銀次郎が異世界で喫茶店します。
そうです。この物語はテンプレ中のテンプレ、異世界転移です。
でも冒険者は出てくるけどモンスターや魔法は存在しているだけで登場しません。銀次郎は店に訪れた冒険者や衛兵に珈琲を淹れる。そこにあるのは人情味あふれるやりとり。それを巧みな文章で演出してくれています。
序盤は異世界ものへのアンチテーゼぽく見えるかもしれません。まあ、それでも全然面白いんですが。
そして中盤になって、ある人物が登場するともうひとつの物語が姿を表します。
日常から非日常へ。そこでの経験を経て成長する。まるでジブリの映画を観てるようです。
間違いなく極上のエンタメが…続きを読む