タイムマシンの種類

タイムマシンは空間を移動する乗り物のように時間を移動する乗り物ですが、移動方法にはいくつかあります。


ひとつめはドラえもんに出てくるタイムマシンのように、特別の空間を使って移動するやり方です。特別な空間を使って移動して、目的地ならぬ目的時間に到着したら穴を開けてでてくるわけです。ドラえもんのタイムマシンでは、時間だけでなく空間の移動も可能で、場合によっては過去の別の星に行ったりします。なので、空間を移動するときのワープに近いというか、時間と空間の両方を移動できるワープみたいな方式だと言えるでしょう。


もうひとつはウェルズの「タイムマシン」のように、今いる場所のままで時間移動だけをするタイムマシン。作中の時間旅行家は、タイムマシンで移動中も同じ場所で周囲を見ていて、未来に行くにつれて変わっていく風景が描写されてます。これは、言ってみれば自動車など空間を移動する乗り物と同じわけです。違う点としては、移動中のタイムマシンを外から見ることができなことです。回転するプロペラが見えないように、早く移動するタイムマシンは見えないのだと説明されてます。プロペラとの違いは、タイムマシンがある場所に手をかざしても当たらないことで、これは特に説明はありません。作中でそうなっているということは、時間方向への移動ではそうなるのだと思っておくしかないけれど不思議。移動中のタイムマシンが物をすりぬけるとしたら、床や地面もすりぬけるのではないかという疑問も出ます。別の作品でヘリコプター型のタイムマシンというのもありますが、これは物をすり抜ける問題に対応したものかも。

よく、地球は動いてるから時間移動したら宇宙に飛び出してしまうのではと言われたりもしますが、これは電車の中でジャンプしても置いて行かれないのと同じで特に問題はないと考えるべきでしょう。ドラえもんのワープ方式なら出口の位置も考える必要があるかもしれないとして、ウェルズ式の地上にいるまま時間移動するのであれば、地球と一緒に移動するから大丈夫。


現在の物理学で説明可能なタイムマシンとして、光速に近い速度で移動するロケットがあります。光の速度に近づくとロケット内での時間の進み方が遅くなるので、未来に移動することができます。ただこの方式だと過去に戻ってこられない一方通行。

2つの場所をつなぐワームホールというものを仮定すると、これを時間移動も可能なタイムトンネルにすることができます。ワームホールの出入り口の片方を光に近い速さで動かすことで両者の時間の流れに違いをつくり、たとえば100年後につながるワームホールにすることができます。これだと自由な時間を選ぶことはできず決まった年数だけですが、行くこともできるし、戻ってくることもできます。




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