第286話 ~自力で倒す!~

~自力で倒す!~


 リンシャンの町を破壊してる魔族、魔物との戦いでスツーカによって半ば強制的に先頭に立たされることになった僕、いきなり魔族との対決なんてムリって感じだけど、

この時の僕には根拠のない自信のようなモノが気持ちを支配していたので、怖さよりなんとかなるって感じに余裕みたいなものも感じていた・・


「スツーカのヤツ、調子のいいことを言っちゃて・・でも、僕だって魔物を倒すことくらいできる!」

 僕はスツーカの羽から降りて地上に立つとすぐに剣を手にして、近くにいる魔物に狙いを定めた。

 ここで僕は自分自身に暗示を掛ける・・

「僕にはこいつらを倒せる力がある! 僕がここの主人公だッ!」

 これは生きてたときに時々友達と行ってたカラオケでしてたこと、僕はカラオケがちょっと苦手だったんだけど、この自身に暗示を掛けるって方法を試したら苦手意識が消えて、カラオケの点数もアップ、友達からも急にカラオケが上手くなって驚かれたっていう成功実例がある、いわば実証済の自身獲得方法なのだ!

 

 僕は自分に言い聞かせると、剣を構え、近づいてくる2体の魔物へこちらから向かって行った。

「ウォー――ッ!!」

シュパ―ーン! パシーーッ!

シュシュシュ~

 僕は剣を魔物めがけて降り下ろす、すると意外なほど簡単にその魔物は真っ二つになり、妙な音をたてながら黒い炭の粒になって消えていった。

「あれ? ここの魔物のやつら、こんなに弱かったの?」

 ずっと緊張してた僕は予想外に弱かった魔物に少々がっかり?してしまった、しかし、その直後、やや違うタイプの魔物?が横から襲ってきた。

ギョェギョェ

「横から来るとは、さすが魔物、セコ過ぎじゃん!」

 一瞬で2体の魔物を倒してちょっといい気になってた僕はその勢いのまま・・

「おまえで3体目ッ!」

 こんどはさっきとは逆に剣を下から上に振り上げて魔物を斬った・・つもりだったんだけど・・・

「ッ??」


 その魔物はさっき倒した2体とは違っていた・・

その瞬間、僕の脳裏にガン〇ムの中の

「ザ〇とは違うのだよザ〇とは・・」

というラン〇・〇ル大尉のセリフが浮かんでいた・・

 僕の剣の切っ先が魔物に届かなかったのだ、いや、正確に言うと魔物の周囲に防壁のようなバリア的なモノがあって、それによって僕の剣がはじかれてしまったのだ。

「なんてヤツッ! 防壁なんて魔物が使える術じゃないはず!」


そのタイミングでカリーナが何か叫んでるのが聞こえた。


「ここの魔物たちは普通じゃないわッ! 油断しちゃだめよユウト~ッ!」

(普通じゃない? じゃあコイツも・・・)

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