概要
「会いたかったよ、私の宿命」
感応力を使うルクスースは巫女として祭り上げられていたが、紆余曲折の末に責任を投げ出す。川で溺死しかけた彼女を救ったのは白髪の男。
過ぎたる力を得た脆弱な娘を精霊が導く、それは国ではなく、人ではなく、私の為の力だと。
神が見初めた力、そのはずなのに。
人外×人間のファンタジー。
過ぎたる力を得た脆弱な娘を精霊が導く、それは国ではなく、人ではなく、私の為の力だと。
神が見初めた力、そのはずなのに。
人外×人間のファンタジー。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!光を求めて
少女ルクスースはある異能、あるいは呪いを生まれ持っていた。それは精神感応能力。これは自らの情念を言葉も仕草も介さず、他者に伝えることのできる能力だった。それは人々の目に神秘と映った。誰もルクスースの言葉を疑わず、むしろ天啓とばかりに盲信する。ゆえにその能力はときの権力者に利用され、ルクスースは呵責の念に苛まれる日々が続いていた。そんなある日、彼女に転機が訪れる。自らの能力と、その生の真意に向き合うときが。
丹念に選び抜かれた語彙と、一種の美を体現した表現が織りなす儚くも希望に満ち溢れたファンタジー。読み応え抜群の一作でした。昨今、隆盛をみせるファンタジー作品とは対極にある作風ですが、それに…続きを読む