概要
異世界に転勤したいと言ったら、異世界みたいな場所に行くことになった!?
【カクヨムWeb小説短編賞2022、ご当地短編小説4選に選ばれました!】
『もういっそのこと異世界にでも異動させてくれ』
霞が関で国家公務員として働く広瀬芳乃は、あまりのブラックさに嫌気がさしてそんな文句を転勤希望の紙に書いた。
すると願いを聞き入れてもらえたのか、なんと人事交流として奈良の田舎、天川村に転勤することに。
東京とはまるで違う、それこそ異世界のような天川村での生活に芳乃は驚きの連続で――
注記:本作品に登場する人物はすべて架空の人物です。また、奈良県天川村を舞台としておりますが、作中に登場する場所等は現在の状況とは異なる場合があります。
『もういっそのこと異世界にでも異動させてくれ』
霞が関で国家公務員として働く広瀬芳乃は、あまりのブラックさに嫌気がさしてそんな文句を転勤希望の紙に書いた。
すると願いを聞き入れてもらえたのか、なんと人事交流として奈良の田舎、天川村に転勤することに。
東京とはまるで違う、それこそ異世界のような天川村での生活に芳乃は驚きの連続で――
注記:本作品に登場する人物はすべて架空の人物です。また、奈良県天川村を舞台としておりますが、作中に登場する場所等は現在の状況とは異なる場合があります。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!楽しみ笑うことを忘れず、のんびり今を眺めることも宝物なのです
書き出しが良い。
転勤先が異世界なのかと読者を一瞬驚かせ、どういうことなんだろうと続きを読ませてしまう書き方が上手い。
昨今の流行りである異世界転生ものに軽く触れながら、現実世界で体験した一年を描いているところに面白みを感じる。
一つのテーマを軸にしながら変化を多彩に描いているところが素晴らしい。
天川村の中谷さんと一緒に雪かきをして終わるラストが良い。
主人公は人事交流職員として、村に滞在していた。
でも春からも続けて生活していくと覚悟を決めたことで、ようやく天川村人になれたのかもしれない。
だから主人公は最後、小さくほほ笑むことができたのだ。 - ★★★ Excellent!!!異世界は、楽しい!!
「素直でいいですねぇ」、思わず口をついてしまいました。奈良県の天川村周辺、知る人ぞ知る秘境地帯を、東京と比較した「異世界」として描いているところに、とんでもないところに来てしまったという主人公の新鮮な驚きが表現されております。
内容の方も実にフレッシュで、天川村での春夏秋冬を描きながら、この村で出会い、すれ違い、体験し、味わい、触り、嗅ぎ、手に取るものの全てに「異世界」を感じ、心から楽しむ主人公の微笑ましさに、ついつい口角が緩んでしまう。
ご当地小説としては正々堂々とした作りながら、この真っ直ぐで伸びやかな印象が更にこの作品を味わい深いものとしております。これを読むと奈良県に行きたくなっ…続きを読む