第4話
「お疲れ様でーす。」
「お疲れ様!今日は本当にごめんな。ゆっくり休んで。」
店長に挨拶して店を出る。すっかり暗くなった道にヒールの音が鳴る。
最近買った白のブーツ、形がシンプルなの。
夜ご飯どうしようかな。
ラーメンと牛丼どっちにしようか迷うなぁ。
友達は婚約したり結婚したり出産したり忙しいので時間合わないから全然会えてない。
友達は少ない方とは思わないけど、こうも周りがおめでたいムードだと誘いにくくて孤独を感じるよ…。
お祝い続きで出費も笑えないし。
白木善子、30歳も間近に迫ってきているアラサー。
恋人なし、フリーター。
趣味は美味しい物を探すこと。
ちなみに彼氏とは年越し前に別れたばかり。
クリスマスは仕事で会えなくて、1ヶ月前にフリーになったけど実質3ヶ月くらいフリーな気がしてる。
友達からは結婚するかと思ってたー!なんて言われてるけどね。
「結婚かぁ……。そんなにいいものなのかなぁ〜。」
離婚した友達もいるし、旦那さんや姑さんの愚痴に付き合わされる夜もある。
上手くいってる夫婦なんて本当にいるの?
少なくともわたしの周りにはいないんだけど。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます