第12話

「そっか、なるほど。」

「わたしが勝手に知っているだけだから、お姉さんからしたら気持ち悪いかなって…」

「奥間です。奥間りひ…、莉子です。」


彼女のぽってりした唇から自己紹介される。


「あ、白木善子と言います。27歳です。」

「私より5つお姉さんですね。」


笑うと細目になるんだな。ミス・ユニバース顔で、華奢な手首。

そしてたわわに実った2つの果実……。

羨ましい、何を食べればあんな大きさになるんだろう。

ふいに自分の胸元に目をやる。そこまで大きくはないがぺったんこの部類には入らない胸。


「どうしました?」

「えっ?」

「もしかしてお疲れでしたか?それとももう食事済まされてました?」

「いいえ!お腹空いたなーって考えてただけです。」


自分でも気付かない内に大きな溜息が出てたみたい。

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