爪先

 おどろおどろしい、という言葉がある。本作は、その言葉通りの内容だ。もちろんフィクションだが、実話系の恐怖専門週刊誌にでもとりあげられそうな内容だった。

 主人公は良心的な傍観者という立ち位置で、そうならざるを得ない状況ではある。しかし、本人の感じるもどかしさや恐ろしさがじかに伝わってくるのが大変おどろおどろしい。

 必読本作。

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