読書後に「恐怖」の感情が残る「恐ろしい」ホラーの傑作短編!

 このお話は「怖い」です。あ、まぁ、ホラーだから当たり前でしょ?と言われればそうなんですが、そうではないんです。

 ホラー読んでると、あ、ここから「ヤバい」ってわかるじゃないですか、それで「やっぱり」ってなりがちなんですが、このお話「やっぱり」ってなる癖に怖いんですよ。なんとなく「先」が予測できるのに「怖い」んですよ。読み終わった時に、心に「とりとめもない怖さ」が残るんですよ。ほんと、夜読んだら「トイレ」にいけなくなるレベルなんですよね。

 で、物語の恐怖を引き上げる「小道具」の使い方が上手いのが、この作者さまの凄い所です。ネタバレになるからいいませんが、何気ないアクセサリーに恐怖を感じたり、何気ないものに謎が隠されていたり、よくこの文字数でと思う仕掛けが満載です。是非、「朝」か「昼」に読んでくださいね!

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