人間の心に巣食う闇をあぶりだすホラー短編

これは現実に起きた事件なのではないか? 書き手は本当に霊能力があるのではないか? そう思わせるリアリティが、この小説の恐ろしさをさらに高めています。

主人公は霊能力を持つ少年。でも能力のことは隠して、普通に学校生活を送っています。
あるとき学校に転校してくる一人の女子生徒。彼女もどうやら、その手の能力を持っているようで――?

あなたにもし強い霊能力があったら、それをどう使いますか?
その一例が、この小説にあります。しかもとびっきり怖いやつ。

転校生にとってほかの生徒たちは、ただの遊び道具にしか見えていなかったのかも知れません。
力を持つ者特有の優越感があったのかとさえ思えてきます。

そして恐ろしいのは、彼女が自分の側に主人公を誘いこもうとすること――

ホラーと人間心理を巧みに絡み合わせた本作、ぜひ読んで震えて下さい!

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