魔女は男子高校生から魔術(レンチン)を教わる

少女ミアは魔法界の最後の生き残りです。
魔法界復活のための試行錯誤(というか失敗)が、魔法界と男子高校生の東雲怜(しののめれい)の自宅をつなげ、出会った二人は、魔法と魔術を教え合う師弟関係となります。

というのが冒頭部分ですが、最新話(現在、34th spell)までつながるのは、

コメディ(怜が教えるのはレンジでチンとか)
切なさ(ミアが魔法界の最後の生き残りであることなど)

の両方が合わさっていて、胸がぎゅっとなるような苦しい場面にも実は笑いが含まれていたり、声を出して笑っちゃうところに悲哀が潜んでいたりします。

どちらも! 両方がいい。
振れ幅が大きいとも言えます。

(思い返すと前作にも共通する作風の一部と思います。)

極振りみたいな切なさとコメディ、二つをまとめる作者の筆力の一端は、ミアの作る魔法の弁当箱(グルメ)にも現れています。

グルメ系が好きな方、
コメディと切なさの両方を求めている方、
ファンタジーの好きな皆さまに心からおすすめします。

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