概要
――彼がいる限り、天才少女は壊れない。
『俺にあってお前にないもので、いずれ必ずお前を越える。――分かりやすい話だろ?』
とある日のこと、『修復術師』マルク・クライベットはその名を冠しながら外傷の治療が全くと言っていいほどできないことを理由に王都最強のパーティ、『双頭の獅子』を追放された。
『双頭の獅子』は周囲から恐れられるほどの影響力を持つ曰く付きのパーティなこともあって、追放されたマルクを拾ってくれる冒険者などいるはずもなく。かと言って地力戦闘も不可能な彼は、『迷惑をかけずに済む仲間』を求めて奴隷市場を訪れる。
様々な事情があれど奴隷に身をやつすのは追い込まれた者ばかり、ここなら有望な仲間が見つかるかもしれない。そんな一縷の望みをかけて訪れたその場所で、マルクはとある事情で魔術師としての生命を絶たれたエルフの少女と出会
とある日のこと、『修復術師』マルク・クライベットはその名を冠しながら外傷の治療が全くと言っていいほどできないことを理由に王都最強のパーティ、『双頭の獅子』を追放された。
『双頭の獅子』は周囲から恐れられるほどの影響力を持つ曰く付きのパーティなこともあって、追放されたマルクを拾ってくれる冒険者などいるはずもなく。かと言って地力戦闘も不可能な彼は、『迷惑をかけずに済む仲間』を求めて奴隷市場を訪れる。
様々な事情があれど奴隷に身をやつすのは追い込まれた者ばかり、ここなら有望な仲間が見つかるかもしれない。そんな一縷の望みをかけて訪れたその場所で、マルクはとある事情で魔術師としての生命を絶たれたエルフの少女と出会
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!追放された修復術師はどう逆襲するのか
パーティを追放される。しかも無理矢理入れたくせに、詐欺師だなんだと難癖をつけて。
ただ読み進めていると、追放されて良かったのではないかな、とも思う。これは追放された側から語られることであるので、もしかすると追放した側にはもっと別の側面があるのかもしれないが。
治癒術師ではなくて、修復術師。それが遺憾無く発揮されるのは最初の仲間と出会う場面である。まずはそこまで読んで欲しい、なるほどこれは治癒術師とは違う。主人公が言っていたことも分かる。
ただそうして仲間を得たのは修復術師だからではなく、主人公がきちんと約束を果たしたがゆえであろう。
キャラクターも門番や商人に受付と、パーティメンバーでなくと…続きを読む