殺し屋は、夜の貌


 読書好きの青年ナイツ。彼の仕事は殺し屋。いっけん大人しそうな彼は、ある事件により殺し屋にならざるを得なかった心優しき殺人マシーンである。
 ある夜、彼は暴漢に絡まれていた少女サンを助ける。その日より、天真爛漫なサンに付きまとわれることになるナイツ。
 最初は迷惑がっていたナイツだが、やがて彼にとって彼女はなくてはならない存在になり……。

 物語の舞台は現代ではあるが、架空の都市、架空の世界。その世界には<叡智>と呼ばれる異能をもっ人間が存在する。<夜の沈黙>という叡智をもつナイツは、その力を駆使して、静かに、そして確実に標的を仕留めて行く。

 つらい過去から殺し屋になった心優しき青年と、天真爛漫ではあるがその裏に秘密をもつ少女の邂逅とふれあい。そこに<叡智>を駆使した殺し屋同士のバトルがフル装填されています。
 悩み、傷つきながらも殺しを続けるナイツは、本当に大切なものを見つけることが出来るのか? そして、やっと手に入れたもっとも大切なものを守り切ることが出来るのか?

 優しい心をもつ殺人者の、夜と昼の物語。その結末は、どうぞ読んでお確かめください。

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