鉄腕ＫＡＭＩＫＡＺＥ

詩で語られる物語、というのが『鉄腕ＫＡＭＩＫＡＺＥ』から受けた印象だ。
ヨーロッパ中世の叙事詩や、日本の平家物語など、詩の形式でつづられた物語文というのは歴史に根差したものだ。
本作は、そうした文脈に位置づけられるのかもしれない。

多用される掛詞（かけことば）や語呂合わせは、短歌や川柳のようでもあり、また一方で日本語ラップのようでもある。

『鉄腕ＫＡＭＩＫＡＺＥ』はストーリーの筋を追うだけではない楽しみ方ができる。
作者のポップミュージックやポップカルチャーに関する造詣が散りばめられた文章は、一考と言わず十考くらいに値するのだ。
さーっと読んでしまえば一話は短いかもしれない。だが詩歌を味…続きを読む

言葉遊びの妙と言うか、ああなるほどそうなるのかそういう意味なのかと唸らされるところが多い、結構壮大な物語です。

全152話と、話数はとても多いのですが、一話一話を読みやすい量に収めて語られているのですきま時間にも、もちろんじっくり読みにも一気読みにも適していると思います。

作者の育成達人様のセンスが爆発しているこのお話、他の皆さんにも読んでいただきたいです。

読めば読むほど、なるほど、と思う。
謎の掛け言葉、あ、これそういう意味なんだと分かった時の快感。
ツボに入れば笑ってしまう。
読み直してみるのもまた楽しい、そんなお話です。

過去のバンド名や曲名などをモチーフにした面白いお話。まだ1章しか読んでいないけれど、ハマれば読み続けること間違い無しの世界観。

筆者の育成達人様は天才肌なのだろうなと思わされました。

続きも読んでいきます。