かくも忌まわしき『かぐや姫』奇譚、その開幕の章。

古代日本的世界観を舞台に繰り広げられるジュブナイル+ファンタジー……と思いきや、徐々に不穏さが増していきます。
月人、龍玉、かわごろも……散りばめられた、どこかで聞き覚えのある単語たち。しかし、それらの言葉は、あなたをよく知るあの世界ではなく、もっと別の知らない世界へと誘っていきます。
やがて徐々に明らかになっていく、奇っ怪な世界の様相。きっとこの先にはより忌まわしきものが待ち構えていることを予感しつつも、ページを捲らずにはいられない、それはまるで、禁断の扉を開くよう。

その他のおすすめレビュー

平沢ヌル@低速中さんの他のおすすめレビュー53