気高く雄々しき一矢

美しい作品だ。文体から世界設定、描写全てが円のように調和している。
筆者が練達の書き手であることは、読者にはすぐに察せられると思う。
この作品には命が脈打っている。生きた鼓動であり、魂の刻印である。
少年らが大事の渦中にあって、思い悩み動く。冒険譚の一種と言っても良いかもしれないが、それ以上に作品全体に、非常に魅惑的、神秘的な空気が漂っている。
ウェブ小説に留めるには勿体ない。
気高く雄々しき一矢のような物語である。

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