空想空気力学のヒビスクスインスラリス

彼は社会不適合者の名前を為すがままに、大いに自己顕示し、無職で無名でスキルも資格もなく悲しい独り言のような空想空気力学という理論を打ち立てた男がある日あるところに、いた。

人は彼の名前を慟哭の泡沫、幻影の暁月、アノニマス・ゼーレ・ノブレス、通称ノブと言った。

ノブはある日自分の立てたインターネット上の掲示板から生まれたカラーギャングのリーダーに擁立されてしまう。そしてそのカラーギャングは誘拐犯がいるとさっそく噂されていたのだった。


誘拐されたのは半グレ集団の頭の娘？　責任者は掲示板設立者の私！？

平穏な無職を取り戻すべくネットを駆使して情報を集めろ私。ヒントは空想空気力学装置？　何が真実か見極めろ私。ラ・エルソウ・ディスティアーナ。