たぶん、人は不器用な位で丁度いい。器用が故の孤独は耐えがたいものだ

世間が美徳としている個性は、きっと持ちすぎない方がいい。
色んなことを卒なくこなせて、周りのみんなに気配りが出来て、誰かの助けを必要とせずに生きていける……、そんな人が抱える孤独は如何ばかりか。

そんな事を私に考えさせてくれた物語でした。

また、終盤に描かれる死と生の対比が『人間なんて獣と変わらないくだらない生き物さ』という思いと、『悲しみの中で生殖行為が行われるのは至極もっともで美しい』という思いを生み出してくれました。

ステキな物語です。
ご一読をオススメします。

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