文字を紡ぐ事は、時に写真よりも鮮明

私も一時期写真を撮ることにのめり込んでいました
一日中、カメラを首から下げて
新たな景色、見慣れた景色……関係なく
一瞬を切り取っていました

私にとっての写真は、日記のようでした
元来、筆不精で、なにかを書き残すということが
億劫だった私に、手軽にできる
記憶の保存

でも、いつしかそれは……
目的を見失ったような気がします

そんな私が、今……こうして文字を書き付けている

写真よりも鮮やかに、鮮明に……
小説は、カメラもレンズも自分を助けてはくれません

ですが、時折……
直接脳に映像を描き込んでくることがあります

この筆者の描写は、
私が、欲しくてほしくて……堪らなかった
あの日の写真のような、そんな景色を
私に刻みました

この映像は、きっと消えない
そして、いつまでも鮮明に私に囁く
そしてもしかしたら……励ましてくれるのかも

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