どろどろに溶けた鉄の塊

疎外感からこの世を去ったカメラマンの親友と、十年振りの再会を果たした初恋の従姉妹。主人公も疎外感を感じながら大阪の街での時を過ごす。

溶鉱炉に見いられた親友だったが、その光は鮮烈でも溶けた鉄は抱きしめられない。恋焦がれたものに一生触れられない究極の疎外感が彼の人生にあったのではと思うと主人公のような感情を抱かずにはいられない。

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