花しずめのひつぎ

有能だけど天然な17才の宮司と元ホストの神主が桜に宿る純朴な少女の夢をかなえる…軽妙でちょっぴり哀切なファンタジー。

陰陽師・安倍晴明の流れをくむ月御門（つきみかど）神社の17才の宮司・陽向（ひなた）が招かれたのは、東北の寒村。
古寺の御神木とされていた桜の老木が落雷によって倒れて以来、村にハヤリ病がはびこっているため、供養をしてほしいというものだった。

宮司の付き人として同行したホストあがりの神主見習い・星尾（ほしお）は、桜にやどる美しくあどけない少女の霊の悲愴な過去を知り、胸を痛めるが……

オカルティック＆悲劇的な設定を含みますが、残酷な描写はありません。