11月2日 良いことばかりでは無い
彼女との生活は良いことばかりではない。
彼女といる時に少しでもスマフォを触ろうものなら、彼女は拗ねる。でも、彼女は俺といる間にスマフォでゲームに勤しんでたりもする。俺はログインさえも許されないのにな。
この日記に良いとこだけを書いていく気はないので、普通に書くが、彼女には一般常識がない。人に気を使ったりとかそう言うことではなく、社会常識の方面だ。
昨日、帰宅した俺は彼女に職場のことで怒られた。
真面目に働いていなかったとか、そう言うことではない。飲み物の話だ。
俺の職場は休憩時間以外の飲食が難しい。なにより俺は就職したての身。下手な行動を取る訳にもいかない。
だが、彼女の言い分は「1時間に1回はコップ1杯飲みなよ!美容改善する気あるの!?」だ。
俺が説明をしても、彼女は納得言ってなかったようで、不満げなままこの話は流れた。
彼女の職場のルールは知らないが、彼女にはその違いが理解できないらしい。
こういう事は比較的よくある。
基本は養われている身の俺が謝る形で場を収めている。
けど、仮に俺が彼女のことを好きだったとしても、彼女とは結婚は出来ないと思う。二次元のあの子がどうだと言う話ではなく、単純に価値観が合わない。
例えば彼女と映画を見ていた時、食器を下げるために数秒、後ろを向いたことがあった。
映画を止める彼女に一応「ありがとう」と返すと「止めてほしいなら言ってよね!?」と、怒られた。
俺はそんな数秒で止める理由を感じはしなかったし、そのことについて説明したが、「私と映画見たくないんだ」と言う斜め上の話に着地した。そんなことないよと宥めはしたが、彼女はすごく不満そうだった。
きっと彼女の顔に興味のある人間なら、こんなことは些細なものなんだろうが、彼女の顔を見る度に形容しがたい感情を抱く俺にとっては些細なことではない。
彼女といると子育てをしているような気持ちになる。俺の好きな“あの子”もこういう事は言うのだろうか。今日もあの子は画面から出てこないから、俺にはこれが普通なのかもわからない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます