概要
いつもの公園。急に来なくなった相手。起きた事件は偶然か……?
楠本美樹(くすもと みき)には毎朝公園へ散歩に行くという日課があった。
その公園には、最近とある男性が来るようになり、美樹は彼と過ごす時間を楽しみにしていた。
だが、ある時を境に彼は公園へ来なくなってしまう。
不思議に思う美樹は、こんな噂を耳にする。
それは、『隣の街で連続殺人事件が起きた』というものだった──。
その公園には、最近とある男性が来るようになり、美樹は彼と過ごす時間を楽しみにしていた。
だが、ある時を境に彼は公園へ来なくなってしまう。
不思議に思う美樹は、こんな噂を耳にする。
それは、『隣の街で連続殺人事件が起きた』というものだった──。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!見事な心理描写、没入感が凄まじい!
楠本美樹には毎朝の日課がある。
黒髪で清潔感を感じさせる男性と公園で会うことだ。
彼はいつも返事がない。黙って美樹の話を聞いているだけ。
でも、それで良い。彼と一緒に過ごす時間が美樹は好きだった。
ある時、隣町で殺人事件があったことを知る。
すると、彼も公園から姿を消した。
まさかと思い、美樹は隣町に向かい、物語が始まる。
短編という短い文章の物語の中で、見事に起承転結ができています。
導入から事件の起こり、起であるハラハラとする瞬間、そして、結末。
とても引き込まれました。
短編ならではの魅力を改めて感じました。
この作品の魅力は読者に感情移入をさせる上手…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ぜひ一気読みしてほしい
主人公の女性は、公園にいる男性のことが気になっていた。そして彼女は彼に話しかけ続ける。例え彼がそれに答えてくれなくとも。
そして彼は急に、姿を見せなくなる。不安に思ったのも束の間、数日後、彼は再び彼女の前に現れる。しかも今度はあちらから話しかけてくれた。
しかし彼女の心境は複雑。何故なら彼女は一瞬でもこう思ってしまっていた。
──彼は連続殺人犯なのではないか?と。
──
一万字に満たない短編小説だったが、その中でも起承転結、そして人物の心象描写がしっかりとしており、主人公の気持ちに寄り添って、とても楽しむことが出来た。
何より結末が個人的にすごく美味しかった。
結…続きを読む