いつもの公園で

作者 夜桜くらは

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★★ Very Good!!

いまや都会ではご近所付き合いも希薄になって久しいですが、たとえ言葉を交わさずとも、毎朝見知った顔とすれ違うだけで変わらぬ日常が今日も続いていることにふと安心感を覚えたりしますよね。

でも、もしも……いつもと同じ時間、同じ場所で会う人の姿を、ある日を境に見かけなくなったとしたら?

さらに時を同じくして、身の周りで事件が起き始めたとしたら?

本作はとある女性の日常が、些細な変化をきっかけに静かに崩壊していく様子が描かれます。

不安の種から芽生えた猜疑心が、じわじわと蝕むように根を張っていく心理描写がとても恐ろしいです。
おすすめです。

★★★ Excellent!!!

ホラーなのか?と思った瞬間、ハマって最後までドキドキして読んでしまいました。

主人公が「なぜ?」と思う疑問に読者もつい足を踏み入れていき、感情移入していってしまうストーリーの流れが良いです!

最後まで見逃すことなく読むことをオススメします。その先には思わぬことが待ってますよ!

★★★ Excellent!!!


楠本美樹には毎朝の日課がある。
黒髪で清潔感を感じさせる男性と公園で会うことだ。
彼はいつも返事がない。黙って美樹の話を聞いているだけ。
でも、それで良い。彼と一緒に過ごす時間が美樹は好きだった。
ある時、隣町で殺人事件があったことを知る。
すると、彼も公園から姿を消した。
まさかと思い、美樹は隣町に向かい、物語が始まる。


短編という短い文章の物語の中で、見事に起承転結ができています。
導入から事件の起こり、起であるハラハラとする瞬間、そして、結末。
とても引き込まれました。
短編ならではの魅力を改めて感じました。


この作品の魅力は読者に感情移入をさせる上手い心理描写です。
嬉しい気持ちや心配な気持ち、不安など描写することが難しい感情がダイレクトに伝わってきます。
短い文章の中でそれを表現できるなんて、何度も言いますが、見事としか言えません。

とてもオススメです。
是非読んでみてください!!









★★★ Excellent!!!

 主人公の女性は、公園にいる男性のことが気になっていた。そして彼女は彼に話しかけ続ける。例え彼がそれに答えてくれなくとも。

 そして彼は急に、姿を見せなくなる。不安に思ったのも束の間、数日後、彼は再び彼女の前に現れる。しかも今度はあちらから話しかけてくれた。

 しかし彼女の心境は複雑。何故なら彼女は一瞬でもこう思ってしまっていた。

 ──彼は連続殺人犯なのではないか?と。

 ──

 一万字に満たない短編小説だったが、その中でも起承転結、そして人物の心象描写がしっかりとしており、主人公の気持ちに寄り添って、とても楽しむことが出来た。
 何より結末が個人的にすごく美味しかった。

 結局彼の正体は何なのか。主人公は一体どうなってしまうのか。気になる人はぜひ一気読みしてほしい。

★★★ Excellent!!!

公園には男女の姿がある。並んで喋るだけの、名前も知らない人。だけど話していると不思議と心が落ち着く。

でもいつの日からか、彼が公園に来なくなった。そして隣町で発生する連続殺人。街中で偶然見かけた彼は別人のような顔つきになっていて、声をかけることができなかった。

そして再び公園に現れた男に、主人公は恐怖を募らせていく……。

日常の風景からのサスペンスのハラハラ感、そして予想外のラスト。あなたもぜひこの感情のジェットコースターに乗ってみて下さい。きっと病みつきになりますよ。

★★★ Excellent!!!

公園で毎日会う名も知らぬ男性と、連続殺人。
読み進めるほどにひたひたと恐怖が迫ってくるような、悪い予感がするような、そんな風に思えてならない。
背筋をぞわりと撫でるような恐怖心が刺激され、連続殺人と結び付けて悪い予感がする。
そんな前編を越えて後編へ、嫌な予感がさらに募っていく。
この結末を、ぜひとも皆様にも見届けて欲しい。この迫る恐怖があるからこそ、この結末がより一層のものとなるのだろう。