概要
私は善良な市民のはずだった……
厳しい冬の惑星で、善良な市民である主人公は、妊娠中の妻のためにお手伝い用の猫型ロボットを購入する。ロボットは言う。
「お手伝いしますニャ! 」
*板野かも様主催の新匿名コン四季の宴に参加させていただいた作品です。
「お手伝いしますニャ! 」
*板野かも様主催の新匿名コン四季の宴に参加させていただいた作品です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ほんの少しの掛け違い。
「猫型ロボット」と聞いてあの国民的マンガが連想され、黒い……となると、てっきりロボットにしてやられるのかと思ったのだが、そんなことは全くなかった。
いや、むしろ、そうであった方がよっぽどマシだった。
舞台は夜の長い極寒の星。厳しい環境の中で、主人公の男は懸命に、堅実に生きてきた。
妻の為に購入した黒い猫型の「お手伝いロボット」も可愛らしく、あたたかい日々は続くものと思われたのだが……
きっかけのあまりの些細さ、そこから始まる急転直下、落ちた先までがスピーディに描かれ、あっという間に物語に置いていかれる感覚。
文量はショートショートと短編の中間程度だと思われるが、その中に…続きを読む