悪いのは黒猫ですか? 本当に?

オマージュかくあるべし! 
エドガー・アラン・ポーの有名な怪奇小説を元としながらも、SF要素を加えることで現在風にアレンジした力作です。さりげないオリジナリティを出しながらも原作への愛とリスペクトが感じられるので好印象。

その通り! 男の狂気が現実を蝕んでいく様こそがあの作品の肝であり、日本の化け猫復讐譚とはまったく違った話なのです。そこをキッチリ読み解き再現しているのが実にお見事!

オマージュを書きたい人が参考にすべき一作であり、原作が好きな人にも安心しておススメできる完成度でもあります。
ホラー好きであれば、是非!