破滅回避を目指したのに、気づいた時には破滅の後。その間なにがあった?

大好きな乙女ゲームの悪役令嬢、イレーネに転生した主人公。このままでは破滅してしまうと、それを回避するために奔走──したかったのですが、なぜか気がついた時にはけっこうな時間をすっ飛ばしていて、破滅イベントはとっくに終了していました。

そして破滅したイレーネは、罪を犯した代償とし、聖獣と呼ばれる特殊な力を持った獣となり、仕えし神官と共に悪魔と戦うことに。
その神官というのが、乙女ゲームで最推しだった攻略対象、ハクウン。理由はどうあれ最推しキャラと一緒に行動できるなんてよかったじゃないか。と言えたらよかったのですが、なぜかこの世界のハクウンは、ゲームの中とは立場も性格も違います。
破滅回避に失敗したことといい、時間をすっ飛ばした間に何かあったのか。疑問は尽きませんが、それに答えてくれる者はおらずハクウンたちと共に戦いの日々に。

この、事件に立ち向かっていくイレーネが逞しいのです。時に、乙女ゲームの知識を活かして敵の行動を予想し、時に、我が身の危険を省みず戦う。
そんな姿に、ハクウンや、乙女ゲームのヒロインであったシンシアも惹かれていく。
って言うか、ハクウンやシンシアって、元々イレーネのこと好きじゃない?

破滅ルートに進んだのにいったいなぜ? ほんと、すっ飛ばした期間に何があった?
謎が謎を呼びながら、イレーネの奮闘は終わりません。

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