記憶喪失の貴女へ贈る

記憶の無い『貴女』は、見知らぬ筈の男『ジェームズ』に助けられ、しつこく追ってくる謎の奴らから逃げつつ記憶を取り戻そうとする。

彼曰く、『貴女が死ねば世界が終わる』らしいが覚えていない記憶の中でもそんな自覚はないような気もしたりする。
彼曰く、『私』が記憶を思い出す手立ては分からずだが、自身の存在がきっかけになれば良いなと曖昧な返答を返す。

これは、『私』が記憶を取り戻すまでの彼との物語である。