S6 通り魔 10月15日

――ギルドハウス:カンターレ――


アリシア「お前ら……。戸締まりしろって言っただろ。施錠怠るから勇者行為に来たやつに襲われるんだぞ」

旗風「戦場のPTSDってこうやって起きるんだなって心底実感出来るよね」


さくころ「締めないのも良くないとは思うけど、勝手に入ってくるほうが圧倒的に悪いだろ……。道徳教育の重要さを見たね俺は……」


アリシア「まあ寝てる女なんて金にもなるし、風俗にポイ出来るしいい金づるよな。女として生きるなら気をつけろよ。いやほんと、ほんと……」

アリシア「俺はゲーム初めて色々性欲を向けられる怖さを知ったよ」


ソメイユ「む~……ほんと治安悪いな~」

アトリ「ゲームの世界なのにあんな粗末なモノを見せられたアトリちゃんの心はすごく傷付きました!!!!!!」

さくころ「これでアリシアが男にまで怯え始めたらいよいよ経営が回らなくなりそうだ」

リモ「全部潰しちまえ。警戒してれば気づけるだろ。寝ながらでも」


旗風「リモちゃん……、自分より腕っぷし強い人に連れ込まれて連れ込まれちゃったみたいで荒れてるの。合わせてあげて」

呉羽「ああ……ご愁傷様だな……」

アリシア「まあ、気晴らしも兼ねてどっか行くか?どこ行くよ」


アトリ「はーい☆アトリちゃんはいつも通り悪い子を『メッ』したいなっ☆」

アリシア「独善は良くないぞ。商人は中立がモットーだぞ。金払ってくれる時点では味方」


リモ「火山口にはあいつらがいるかもしれんからな……。街に出ないか?」

旗風「じゃあ都会に行こっか。取れる仕事の数も多いと思う」


アリシア「わかった。チリエ、ジア。出るぞ。お前らもそろそろ働きたいだろう」

チリエ「ありがとうございます。足を引っ張らないように頑張ります」

ジア「いざという時は捨て石にしてくださいませ」


リモ「ぅぇえへへ~?お前らも来るのかよ~^^???いいぜいこうぜ~?」


――ドリームランド 紅葉酒場――


▶人でごった返していますね。奥にいるタテワキも忙しそうで応対できるまで時間がかかりそうです


リモ「リモンチェッロ1杯!」

ソメイユ「わたしさんも何か冷たいの飲みた~い」

アトリ「アトリちゃんは炭酸水が欲しいかな☆」


アリシア「おい、なんでこんな混んでるんだ?タテワキさんNPCだろ?」


男「あ?ああ……。どうやらこの辺で通り魔が多発しててな。お前らも気をつけろよ、噂だとこのは狩りをやってた連中が殺されてるらしい」

男2「ああ?違う違う。今10月だろ?だからキノコエルフが飛び交っててよ。風俗街がストップして今てんやわんやなんだって聞いたぞ」

女「んん……?なんかイーストが大規模攻勢をかけたから、人員募集めっちゃしてるとかじゃなかった?」


アリシア「どうなってるんだ……?」

さくころ「噂が独り歩きしすぎだろ」


タテワキ「イースト推薦パーティ、カンターレの皆様~!ご準備が出来ました」


旗風「定型文増えてる……」


タテワキ「そうだね。今はこの辺かな」


リモ「報酬が!多いなこれだ!」

アリシア「あっ……。まあいいか」

アトリ「おろん?問題アリ?」


タテワキ「わかったわ。じゃあ依頼受注しちゃうからね」


▶タテワキは紙を1枚上空に放り投げた瞬間、その紙が真っ二つに斬られスタンプを中央に押します


タテワキ「じゃあ依頼達成したらこの紙をここに持ってきてね。完了したかは判でわかるから、証明の首とかは不要よ」


アトリ「耳もいらないかあ」

旗風「何処に行けば?」


タテワキ「えーっっと……。店内の奥の部屋で待ってるみたいね。行ってあげて」


アリシア「はあ……。大方予想はつくが、行ってみるか」


――ドリームランド 紅葉酒場:奥――


▶奥の座敷に、スズミと見慣れない少女が2人で待っていますね


スズミ「やあ。よく依頼を受けてくれたね。本当に今困っててねえ、こっちも動ける人材が私とこの子しかいなくって」


リモ「誰?」

アトリ「いぇい☆お初さんだね☆」


少女「は、はじめまして」


さくころ「圧よ」

アリシア「きゃぴるんな話し方は正直ネトゲではただの脅迫だから黙っててくれ。俺はアリシア。君は?」


しきみ「私はしきみ」


スズミ「すまないね。金の葉っぱつけてる奴らがそんなわらわらといたら誰だってビビるよ。同類も今まで見なかったみたいだしね」


リモ「種族みたいな言い方しおる」

呉羽「まあ実際、5人も6人も金の葉っぱが固まってるのは見ることもないからな」


スズミ「本題だ。君たちはキノコエルフという存在を知っているか?」


リモ「知らねーなぁ……。聞いたことある……、か?」

しきみ「いえ、今初めて聞きました。キノコの形のエルフ?」

アリシア「俺からはちょっと……。スズミさん、お願いできるか?」

ソメイユ「そんな話し辛いやつなの~?」


スズミ「まあ仕方ないかな。キノコエルフ、通称は羽虫だ。主に彼女のいない男やオークに群がる110cmくらいの幼女、メスガキと言われる存在だ。見目も麗しいが言葉巧みに誘惑して男の精子を常に欲する。精子を受け取ると2時間でボテ腹になり、次の日には出産する」

スズミ「精神が童貞であることを見分けられるらしく、中身が男の女性でも胞子のように群がっていく。1度でも手を出せば終わりで、キノコエルフに対する庇護欲が死ぬほど湧いて中毒性があるらしい。キノコエルフを全滅させれば正気に戻るらしいが、実質男含めた皆殺しが必須だ」


しきみ「サキュバスみたい……」

アトリ「精神が童貞の人?誰かな~☆」


スズミ「うちのギルドはVの秋月このはちゃんを慕うもので形成されていてね。私達2人を除いてキノコエルフに全滅させられた」


アリシア「それで共同依頼か。やることは?キノコエルフの殲滅か?」


スズミ「正直そっちはなんとでもなる……。リアルが寒くなってくると羽虫共も繁殖期が終わり、あいつらもそのうち帰ってくるだろうからな。問題は通り魔の方だ」

スズミ「君たちはこのは狩りというものを知っているか?」


ソメイユ「そういえば依頼一覧にも通り魔に関する依頼があったね~」

さくころ「もしかして噂話全部が同時に起こってるのか??」

リモ「噂話なんてそんなもんさ。噂になってるうちはどこかで何かが起こってるもんだからな。で、そっちが本命か」


スズミ「このはちゃんというのは初期勢にのみ配られた特殊パートナー枠だ。版権モノということもあって、このはちゃんは死亡しても必ず時間経過で生き返る"仕様"になっている。それを悪用した者がいたんだ」

スズミ「それが、このは食肉加工だ。リスキルで屠殺して胸から太もものみを切り出してNFT加工をする。すると、マミ肉という名前に変わって手軽で安く食卓に回るようになる」


アトリ「ありゃ。皮は使わないの?」


スズミ「人皮は手触りがな。そういった業者を潰してきたのが私達のギルド[このは共同墓地]なんだ。ただ、今回通り魔をしているのは私達ではない」

スズミ「先の通り、うちのギルドはキノコエルフでそれどころではない。だが、実際に通り魔は起きている。如何せん実績があるせいでうちが疑われている状況なんだ。真犯人探しを手伝ってほしい」


ソメイユ「マミ肉……あ~、もしかしてこの前の……」

しきみ「えーっと、このはちゃんを狩ってる人を狩ってる人を狩る……?」

アトリ「つまり……このはちゃん狩り狩り狩り?」

さくころ「そしてそれに狩られる」


スズミ「そうだ。PKKと言ってもいい。このしきみを貸し出すというかカンターレに差し出そう。ギルドで1人、金の葉っぱがついているのも逆に目立つだろう」


アリシア「それはありがたいが……その、しきみちゃんはいいのか?」


しきみ 「あ、私は大丈夫です!実戦経験はないですけど……囮ぐらいなら!」

ソメイユ「無理はしないでね~?」


スズミ「実質男子高校生の群れに女の子を入れるのも忍びなくてね。私はもうそういう年でもないから」


リモ「男子高校生……?」

さくころ「そらみんながみんなエルフに釣られてたらなあ」

独羽「えっちだなあ」


旗風「ありがとうございます。じゃあしきみちゃん、案内をお願いしてもいいですか?ドリームランドはあんまり詳しくなくて」


しきみ「ドリームランドの中は任せてください!」


――ドリームランド 奴隷街――


奴隷商人「ああ、あの通り魔か。あれは女の匂いだ。しかも乳臭いな」


リモ「ありがとよ」


奴隷商人「このは共同墓地ではないだろうと思っていたよ。あそこは見た目は幼女ばかりだが、中身は純真な男子しかいないからなあ」


――ドリームランド コキ捨てブラックマーケット――


浮浪者「お前みたいな若い兄ちゃんが来るような場所じゃないぞ。ほしいのはなんだ?女か?壊れてるのしかいないがな」


さくころ「この見た目で兄ちゃんってバレるんすね。まあこんなとこでキョロキョロしてりゃそうなるか」

さくころ「噂の通り魔に会えたらなあと思って来てみたんすけど、おじさんなんか知らないっすか」


浮浪者「ははは……。面白いな。淫売中毒者じゃなくて情報を目当てに来たか。いいだろう。通り魔は女子中学生だ。――潔癖らしいなあ。世界の穢れがどうしてもいやらしい。それなら私みたいなものを殺すのが先だろうに」

浮浪者「そういうところも潔癖なのさ。目に見える汚れより先に落とすのは目に見えない汚れだろうに……。兄ちゃんも覚えときな」


――ドリームランド 奴隷街――


奴隷商人「今日は珍しいこともあるもんだ。お前さんも情報が目当てか?」


しきみ「ええ、情報目当てで」


奴隷商人「求めているのがなんの情報か言わないのは探りが下手だねえ……。まあいいさ、来る時になったら君も商品になっているよ。そうだね、この場所に行くといい。願わくば君が高く売れることを祈っているよ」


▶そう言って奴隷商人は手書きのメモを渡してくれます


――ドリームランド:紅葉酒場――


▶店に再集合してよれた手書きのメモを広げて、確認します。そこには、風俗ホテル街の一室で1度も客を取らない女アバターがいるということが書かれていますね


アリシア「ここか。まあ、治安ボロカスだから気持ちはわからんでもないんだがな。知らぬ間にカニバもきっついだろうし」


アトリ「地獄みたいな治安だもんねえ……『メッ』したくなる気持ちはよく分かるかな☆」

リモ「一度も客を取らない…ってことはこれはどういうことだ?言ってみな?」

しきみ「一度も取らない……壁の花とかなのかな……」

さくころ「中学生らしいしそらショックもでかいわ。いや年齢関係ないが……」


旗風「どうあれ、殺人はね……。リアルでもここでも良くないよ」


ソメイユ「なにはともあれ、まずは行ってみないと分からないね~」

独羽「あそこ、かあ……」


リモ「ダンまちを見ろお前ら。仲間に引き込むんだよ」


アリシア「やだね。どんだけかわいくても人殺しとは一緒にPTは組めねえ」


アトリ「正当防衛ならともかくね~☆」

旗風「そこは同感かな。アリシアくんはそういうとこしっかりしてて信用できるよ」

呉羽「アリシアさんってキノコエルフ、こっそり抹殺してたみたいですしねえ」


アリシア「それはいいだろう。嗅ぎ回ってるのはあちらさんも気づいてるはずだ。戦いになるだろうから、首飛ばされないように気をつけよう」


しきみ「い、いけます!」

リモ「気づかれないように潜入するんだぞ!!足音に気をつけろよ!!?!??」

アトリ「マジカル☆ロッド準備ヨシ!」

ソメイユ 「気を引き締めてがんばろ~」


――ドリームランド 風俗裏ホテル街 ホテルスイートムーン:502室――


▶中に入ると、アイリスオンラインでは珍しいほとんど露出のない装備にマフラーをつけた女と思われる存在が今しがた男の首を刎ね落としていました


???「見られた……!?」


アトリ「わお☆現行犯~☆」

リモ「裸なら見てません~」


▶ユーザーネームをウィンドウを開いて確認すると、椛凪ここなと書かれています。短剣を逆手に持って、君たちに突撃してきます


▶戦闘前行動 リモ リート 急に歌うよ[竈、竈、竈、昼目、昼目]

▶戦闘前行動 アトリ 魔法少女見参☆(ツインサキガスキ、サンカイメヒメカ、マーレライ、クロースト、聖なる光、特攻魔法)

▶戦闘前行動 しきみ プロテクター トランスバーンライン

▶戦闘前行動 ソメイユ 蒼星 ホープファインド 夜泉濡

▶戦闘前行動 椛凪 暗殺の極意(残像を15回)


[瞬速の首刎ねうさぎ(全体ターン時割り込み。物防-30して、追加行動2回)]

▶椛凪 削ぎ取りナイフ(物理3D6。3回。命中時物理防御-5)

▶しきみ 回避判定

 ファンブル[行動禁止]10ダメージ

 成功 

▶椛凪 見えない空気の刃(魔法3D6。2回。命中時物理防御-5)アトリソメイユ

 12ダメージ

[ソメイユ:蚊雷]

[惨殺の宴(追撃。生命現在値が30以下がいる場合、物理必中4d6。命中時物防-10)]リモ

 13ダメージ

[援軍攻撃:旗風]30ダメージ

[椛凪:残像]


ソメイユ「うーん、先制攻撃されちゃったね~……。動きの残像なんかも見えるしお相手さんかなり速いね~、どうしよ~……?」

アトリ「悪い子は~~~『メッ』だぞ☆」


椛凪「絶対に逃さない……!その首置いてけ!!私に殺させろ!!」


[援軍攻撃:アリシア]10ダメージ

[椛凪:残像]

▶ソメイユ スクラグス

 4ダメージ

[夜泉濡:スクラグス]4ダメージ

[まじかるナース:モララーマターリ]

[クララルーシカ:朝倉]16ダメージ

[五月雨ステップ(ターン終了時、生命現在値が30以下の対象がいるなら追加行動1回)]

▶椛凪 即死の嗜み(物理必中4d6。物防-10)アトリ

 14ダメージ

[援軍攻撃:旗風]53ダメージ

[椛凪:残像]


[高速の首刎ねうさぎ(ターン開始時に物防-20して割り込み。追加行動1回)]

▶椛凪 削ぎ取りナイフ

▶ソメイユ 回避判定

 放棄 12ダメージ

 放棄 12ダメージ

 放棄 12ダメージ

[惨殺の宴]リモ

 6ダメージ

▶さくころ 三月うさぎ[引くこと覚えろカス]

引くこと覚えろカス

▶リモ 通常攻撃

 成功 14ダメージ

[椛凪:残像]

▶リモ 通常攻撃

 成功 34ダメージ

[椛凪:残像]

[まじかるナース:引くこと覚えろカス]リモ

▶リモ 通常攻撃

 成功 35ダメージ

[椛凪:残像]


▶アトリ 通常攻撃[夜桜]

 成功 10ダメージ

[椛凪:残像]

[夜桜:フォトン[ターイナ、パラノマル]]71ダメージ

[ツインサキガスキ:フォトン[ターイナ、パラノマル]]34ダメージ

[五月雨ステップ]

▶椛凪 即死の嗜み リモ

 10ダメージ

[惨殺の宴]リモ

 10ダメージ


リモ「あたらねぇ!なんだあいつ!」

旗風「当たったはず、なんだけどなあ……」


椛凪「絶対殺す……!殺すって思ったら殺す……!そうじゃないと気持ちよくない……!!」


アトリ「悪い子に~~~おしおきの時間だぞっ☆《DESTROY》マジカルハンマー!」


椛凪「ま、まだまだ……私に快楽を、快感を……!」


ソメイユ「わ~、ヤバイ子だ~」


[援軍攻撃:旗風]27ダメージ

[椛凪:残像]

▶リモ 通常攻撃

 成功 23ダメージ

[椛凪:残像]

[援軍回復:チリエ]42回復

[援軍攻撃:呉羽]91ダメージ

[椛凪:残像]

[五月雨ステップ]

▶椛凪 即死の嗜み ソメイユ

 17ダメージ

[惨殺の宴]さくころ

 12ダメージ

[アトリ:絆庇う さくころ]

[アトリ:ティアズカタログ]


チリエ「ご主人様の魂に安らかなる祝福を……!」

呉羽「強いパッシブスキル持ってるな、面倒だ」

リモ「助かるぜ……」

アトリ「ころもちゃんあっぶなーい☆」

さくころ「あ、あぶねえ……、そろそろ立ち回り考えないとまじで死ぬ……。ありがとうアトリ」


[スティンシェイド:ヴァーリス]

[プロムス]

[ペコラズマリータ]

[ヴァーリス]

[クララルーシカ:朝倉]14ダメージ

▶アトリ 通常攻撃[夜桜]

 成功 3ダメージ

[椛凪:残像]

[夜桜:フォトン[ターイナ、パラノマル]]41ダメージ

[ツインサキガスキ:フォトン[ターイナ、パラノマル]]51ダメージ

▶しきみ ホーリーライト

 11ダメージ

▶アトリ 通常攻撃[夜桜]

 成功 3ダメージ

[椛凪:残像]

[夜桜:フォトン[ターイナ、パラノマル]]37ダメージ

[ツインサキガスキ:フォトン[ターイナ、パラノマル]]19ダメージ


アトリ「とってもとっても悪い子には~~~今週のマジカル☆アイテムっ☆カモーン!雄牛のファラリスちゃん!」


▶椛凪と書かれている女の鎧を打ち壊すと、華奢な少女が顔を見せます。悔しそうな顔をして、窓を割って飛び降りて逃げていきました


椛凪「いつか絶対殺してやる……!」


アリシア「あいつタフだなあ……」

しきみ「元気な子だ……」

アトリ「わお☆まだまだ元気だったねっ☆」

さくころ「熱烈なラブコールだ……」

ソメイユ 「今回はわたしさん何もしなかったな~。それだけみんなが強いってことだね~、うんうん、いいこといいこと~」


旗風「あの子にも金の葉っぱあったね。優良ユーザー……?」

アリシア「取り敢えずこの街にはもう居場所もないだろう。俺らが突入したってことは身元もバレたってことだろうし」


リモ「えっ、下着てたか今?」


旗風「どこ見てるの……。取り敢えずスズミさん達の疑いは晴れたと思うし、報告にいこっか」


――ドリームランド 紅葉酒場――


▶スズミが待っていました。君たちは事情を話すと、スズミは満足そうに頷きます


アトリ「あれだけ酷い目に遭わせたんだから改心してくれてるといいんだけどねっ☆」


スズミ「襲撃に来た正義の味方もいたけど、君たちの名声でそいつが悪者になったよ。ほら」


▶スズミの後ろに数人の人間が縛られています。その中に、過去襲ってきた少年もいますね


さくころ「久しぶりに見たというか、逆にこれまで何してたんだこいつ……」

独羽「あっ……!」

ソメイユ「あらあら~?見た顔がいるね~」


少年「愛佳……!俺が強くなって、いつかお前を取り戻してみせるからな……!」


▶少年は舌を噛み切って、ウサメリが周りを飛び交い始めます


リモ「わけわかんねぇ。腹立ってきたな!コラ!!」

さくころ「うっわ胆力やっば」

しきみ「早まっちゃった……」

アトリ「あー!まだ爪の下に針刺して無いのにー!」

ソメイユ「独羽ちゃんはこっちで元気にやってるよ~、って煽ってあげようと思ったけど……覚悟?はそこそこあるね~」

独羽「迷惑なんだけどなあ……」


アリシア「男気があるというか、話を聞かないというか……」


スズミ「はあ……。若さだね。報酬はちゃんとそっちのギルドに納品しておいたから後で確認しといて。君たちは敵に回したくないね」

スズミ「しきみちゃん、君はこのは共同墓地にいるよりカンターレにいたほうがいい。いつ身内に性犯罪を犯すやつが出るか心配だったしね」


さくころ「それはそれでそっちは大丈夫なんすか……」

しきみ「そうなんですか……。一緒にいて面白かったんですけど……」


スズミ「勘当してるわけじゃないし、暇な時に遊びにおいで。カンターレならそこまで距離があるわけじゃないからね」


しきみ「はぁい」

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