【SS】実鬼TRPG オリジナルキャンペーン【アイリスオンラインⅢ 滅びゆく反抗のアルカディア】

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実鬼のかんたんな世界観説明、人物紹介

用語説明

■そもそも実鬼とは?


人間が過ごしている時に放つ負の心の揺らぎ。それは嫉妬だったり、嫌悪だったり、はたまた悲哀だったり。その、心の揺らぎの矛先として発生する負の連鎖の空間「悪鬼」を止めるために、「夜叉」となり、負の感情の連鎖を断ち切るTRPGです。


■このTRPGにおける概念について


想いの強さ、力そのもののことです。それは、信仰であったり夢であったり、憧れや憧憬だったり。もっと言うなら今信じられている常識や信念、思い込み。


出来るはずがない、存在するはずがないという思いと、


いてほしい、出来てほしい。いたら怖い、現実にいなくてよかった。


という気持ちの合間に存在するものです。


かつてジュールが『人間の想像できるものはすべて実現できる』と言いましたが、実態は逆です。人間が実現出来ると概念上形成したから出来てしまう。


そもそも実現が出来ようもないことに対しては想像の余地すらないからです。


この概念の力が乱高下する悪鬼内でのみ、自分の生命力を変換してアニメやゲーム、漫画の本来出来ないと思われていた概念を覆し、出来るようにしているのです。


いや、出来ると思ったから出来た。が正しいかもしれません。


■アイリスオンラインⅢ


冬泉コーポレーションが2021年11月にサービスを開始した、フルダイブ型VRMMORPGのことです。


アイテム課金制の基本無料制で、PCスマホの両対応をしています。

専用のゴーグルを別途購入し、装着することでゲームで遊ぶことができます。


世界設定や基本的なシステムなどは前作、アイリスオンラインⅡと同じで引き継ぎもできました。

アイリスオンラインシリーズ(以下IO)は共通して、ゲーム外に関しての事柄以外のものに対して規制を一切設けていないのが特徴です。


今作はVRMMOということもあり、あらゆる表現規制などが存在せずユーザーの法整備や秩序に運営側が全てを委ねています。

自分のアバターキャラに対しての自由度もすごく、冬泉コーポレーション謹製のリアルタイムボイスチェンジャー機能を使うことで声質まで自由に変化させることができます。


ゲーム上では、頭の上に常に名前欄が存在しています。

普通に会話することも出来ますが、全体チャットや個別チャットなどを切り替えることで自分の肉声が聞こえる範囲を意図的に選別することが出来ます。


オプションや自分のステータスを確認することも出来ます。空中でUIを操作することができ、この操作上でインターネットに接続することも出来ます。


IO3内で1日活動すると、現実世界では1時間しか経過していません。そのため、仮眠手段などに利用している人もいます。


課金制度は主に死亡時のアイテム保証とキャラクターの見た目衣装、追加モデル、追加ボイスなどで攻略に必要な要素での課金は一切ありません。


■滅びゆく反抗のアルカディア


2022年7月に発表、8月1日から実装された、アイリスオンラインⅢの追加データのことです。

価格は2000円。


IO3のVer2にあたるデータであり、この追加データを適用しなくてもIO3そのものは遊ぶことができます。

主な追加要素は新規エリア、新規職業、新規モンスター、新規種族など。


22年8月以降に始めた新規ユーザーに対しては、何らかの職業のレベル1を取得した時点でこのデータが無料でインストールできるキャンペーンを22年9月まで行っています。


冬泉ふゆずみコーポレーション


一般的な印象としては電化製品や店の店員が使えるとは聞いてるけどこれ使ってるやついるのか?ってレベルぐらいには浸透していないPayなどを取り扱う企業です。


オタク的にはいろんなイベントやライブの協賛になっていたり、アニメの下請けをやっていたり、中古同人誌やグッズを販売していたり、適度に本社が爆発したり、オンゲ【IOシリーズ】の運営をしたり、Vtuber会社「ENOKI」の親会社だったりとそれなりに知名度があります。


オタク関係の末端の会社を買収して無闇矢鱈と手を広げ、寡占をしたがることからアンチの数も少なくないですが買収された側の企業の社員からはかなりホワイト化したとの呼び声も高いです。


最近は葦名グループと提携を行い、元々冬泉コーポレーションが苦手だったゲームなどのバランス調整を委託することでアイリスオンラインⅢなどのゲームバランスも非常に改善されました。


アイリスオンラインシリーズは無印が擁護の出来ない程の駄作、Ⅱは楽しく遊べるが他の大手オンラインゲームに人口を奪われていつの間にか過疎ってるといった印象を持たれがちでした。


葦名あしなグループ


チワワチャキチャキなどのローカルスーパーや、不動産経営などをメインにしている古くからの名家が一族経営を行っている企業。


最近は有力華族の皇家との結びつきを強くしているらしく、その一環としてこれまた有力華族の榎家と業務提携を行い、榎プライアンスを子会社として起業しました。


実質的には冬泉コーポレーションと榎プライアンスの業務提携なのだが、一般的には冬泉と葦名の業務提携の見方が強いと思われています。


主に提携したのはIO3のゲームバランスの運営の委譲であり、これによりクソ運営とされていたIO3の内情がだいぶ改善されたとユーザーからは好評を博しています。

バランス改善により日々ユーザー数が緩やかながら増え、業績も上がっています。


■ENOKI


2018年に冬泉と紅葉、それに榎家が共同で立ち上げたVtuber専門の会社です。

Vtuberの運営をやっていますが、運営そのものはあまり関わることはなく企業案件を通して個人勢をバックアップする程度には放任主義だと思われています。


ENOKIに所属しているVtuberで一番有名なのは「秋月あきつきこのは」です。

IO3にも、事前登録キャンペーンの報酬として「秋月このは」がパートナー枠として配られたことがあります。

かつて、「清浦真帆きようら まほ」と呼ばれるVtuberによって事件の撃鉄を引いたのでENOKIは知らなくても「清浦真帆」は知っている一般人も多いです。

ですが、オタク層からの認知度やチャンネル登録数などは「秋月このは」の方が多く信者同士の対立も起きています。


ENOKIの特徴的な点として、二次創作の条件が非常にゆるいことが挙げられています。

条件はたった1つで、「殺さない」だけで多少のエログロに関してはタグをつけると公式TwitterがRTをしてくる有様です。

また、自社のVtuber絵で伸びた絵師を囲い込むように仕事を割り振り、公式4コマや公式アンソロジーなどの仕事を発生させます。


そのためか、現在は営利目的でENOKI所属のVの絵を書いたり、過剰なR-18を書くことで目を引いて仕事を媚びたり、自分の定額課金サイトに誘導するための誘蛾灯として扱われがちです。

このことに関してENOKI公式からの声明は、「自分たちが損をしない間は続けていきたい」という非常に懐の深いものでした。


紅葉酒場もみじさかば


IO3内でユーザーが街を一定以上発展させると、運営側が用意したゲームマスターと呼ばれる運営キャラによって爆速で建てられる建物のことです。


紅葉と呼ばれる、喫茶店にゲーセンがくっついた防音だけは完璧のチェーン店との公式コラボの店舗です。

紅葉酒場内でも紅葉と同等の飲食が楽しむことが出来、紅葉とは違い酒類のメニューが非常に充実しているのが特徴です。

価格もほぼ全てのメニューが現実世界の半分以下で提供されています。


紅葉酒場では、依頼を出したり受けたりすることが出来ます。

この依頼は運営側が用意したものやNPCが出したものの他に、ユーザー側が依頼を提出することが出来ます。これにより、自主的な世界発展を促しています。


ユーザーは基本的にはNPCが出したモンスター退治などの依頼を請負、それを達成することでベルなどを稼ぎ生計を立てています。


現実世界とのコラボ案件なども全てこの紅葉酒場から受けることが出来るので、一般的なユーザーは紅葉酒場がある地域を中心に活動拠点を置きます。

ですので開拓者と呼ばれるユーザーは、紅葉酒場が建てれる程街を発展させることを目指します。


■アイリス貢献制度


アイリスオンラインⅢ、そして冬泉コーポレーションが行っている同ゲームの特徴的な制度です。


IO3の基軸通貨「ベル」を稼げば稼ぐほど、稼いだ「ベル」の総額の半分の「日本円」をユーザーに支給する制度です。

IO3のゲーム内において、世界を発展させたことに対する報酬という名目で支払われています。


クリエイター奨励プログラムに近いシステムをしており、あくまでゲーム内において通貨取引を行ったもののみを計上するのでチートなどを行うことができません。

外部からの相場操作なども行おうとすれば可能ではあるのですが、あくまで正当にゲーム内で稼いだ「ベル」のみを扱うので行うためにはかなりのゲームやりこみが必要になっています。


ガチャなどで手に入れたものもベル取引に流すことが出来ますが、攻略に必要なものではない上ブロックチェーン技術で最初に手に入れた人物の名前が刻印されます。

そのため、RMTなどを行った場合誰が仕掛けているかわかるようになっています。


アイリス貢献制度によって1日のうちに睡眠と副業を同時にこなすことが出来るとして新しいライフワークスタイルとして徐々に根付いてきています。


■製作物


ユーザーがIO3上で、何らかの物を製作したもののことを指します。

初期状態では、IO3において釣り竿やツルハシ、お米などの生活必需品に近いものは市場に流れていますがそれ以外のものは一切ゲーム内に存在しません。


運営側が用意していないものを、ユーザー自身が生産し流通させることで莫大な利益を生み出すことが出来るようになっています。

農業や林業漁業、猟師などの一次産業や建築被服工業などの二次産業、運輸や商業などの三次産業のそのどれもが存在しないので現実世界でその職についているとその動作をそのままIO3で行うだけでシェアを独占できる可能性があります。


形に残る製作物や、血抜きなどの加工を行った場合、NFTとして自動で製作したユーザーの刻印が刻まれます。

これは魔法的なもので行われており、製作物の阻害がされません。


食品などを入れることの出来るジップロックは運営から販売されており、1度入れると所有者の刻印が刻まれます。

1度刻印が刻まれると別のものを入れることが出来なくなり、腐ることもなくなります。


■デイリーミッション


毎日ユーザーに届く、運営側が用意した最低限のやることリストです。


「何らかのモンスターを1匹討伐する」「NFT加工が施される何かを1個製作する」

のうちから1つ達成すると終了となります。


デイリーミッションを達成すると、

水結晶、火結晶、金結晶、木結晶、土結晶のうちどれか1つを貰うことが出来ます。どれが入手できるかはランダムになっています。

ログインボーナスと併用しており、これとは別になにか貰えることもあります。


この石を1個、運営NPCに渡すことでガチャを1回回すことが出来ます。

それぞれの結晶に応じたガチャになる為、基本はユーザー同士で石そのものを交換することが基本になります。

運営から購入することが出来、1個につき120円。10個だと1000円と少し割引されます。

ガチャを回すのには回数制限があり、週に10回限定となっています。


そのためか、石の値段はそれなりに値崩れしていてやろうと思えば1円も支払わずにベルを使うことで毎週10個集めるのも割りと簡単に行うことが出来ます。


■パートナー枠


IO3に存在する機能の1つ。

ユーザーの冒険をサポートするNPC機能であり、1人につき最大3人までパートナー枠を登録することが出来ます。


基本的には自分の後ろを律儀についてくるだけですが、製作の補助や戦闘の補助などを行ってくれます。

食事は行わない場合でも死亡することはありませんが、空腹時などはパフォーマンスが著しく低下します。

腐ったものや、そもそも食べれないものは食べ物として認識しません。


冬泉謹製の人工知能を内蔵しており、ある程度の会話を行うことが出来ます。

会話内容は全体として覚えられており、チャHや政治、野球、サブカルチャーコンテンツなどの話題になるとかなり精度が高くなります。

老人に常に会話相手になれることから、介護施設などでもIO3が使われ始めています。


運動性能などの基本スペックはユーザーと全く同じなので、大抵のユーザーは奴隷以上友人以下の扱いとしてパートナー枠と接しています。


IO3上に存在する通常NPCも人工知能を内蔵しているが、パートナー枠とは別でありあくまでIO3上の世界常識に基づいて会話を行ってきます。


基本的にパートナー枠はガチャで運営から直接もらうか、IO3に存在する奴隷商人から奴隷を購入することで増やすことが出来ます。

それとは別に、サービス開始前の事前登録キャンペーンでVtuberの「秋月このは」が配布されています。

「秋月このは」を連れ歩いていることそのものが、初期勢の証のようになっています。


パートナー枠を解約することは出来ません。

連れ歩きたくない場合はマイハウスなどの拠点に留守番をさせることが出来ます。

留守中は拠点の維持に努めますが、何か指示を出している場合はその指示を行おうとします。


■魔法陣


セーブポイントです。

1箇所だけ、自分で書くことが出来ます。


ダンジョンなどに潜っている時や、死亡した時に発動させることが出来その場所に戻ることが出来ます。


1度使うと魔法陣は消滅するため、使うたびに書き直す必要があります。


使った時などに無敵などは存在しないため、魔法陣の場所を知られるとリスキルされる可能性があり適当な場所に魔法陣を書くことは実質出来ません。


■ギルド


2人以上のユーザーが組むことが出来るIO3のシステムの1つです。


ギルドを組むと、ギルドチャットと呼ばれる機能が開放されます。

ギルドメンバー同士のみで会話が成立することが出来、秘密情報の共有が安易になります。


また、ユーザーが稼いだベルが合算されます。

ベルの総量が増えたりはしませんが、アイリス貢献制度で受け取ることが出来る円はそのまま増えるので効率良くお金を稼ぐことが出来ます。


マイハウスを建てる事もできます。

マイハウスを建てると、その場所に永続で魔法陣を維持することが出来ます。


マイハウスとは別に魔法陣を書くことも出来、魔法陣の位置をギルドメンバーで共有することが出来ます。

マイハウス内にいる時は常に無敵状態であり、安全に帰還や復帰することが出来るようになります。


無敵状態ですが、マイハウス内にいる時はギルドメンバーも回復を行うことが出来なくなります。

ギルドメンバーのみ攻撃が適用することが出来るので、拷問などに使用することが出来ます。


マイハウスは何個でも建てることが出来、たくさんマイハウスを建てることで遠くの場所の行き来なども自由になっていきます。


■ドリームランド


IO3の初期状態で行ける範囲に唯一元々あった街です。

かつて存在した文明の遺産である特殊な銃が名産品です。


現在アルカディア王国に侵攻されており、現在劣勢です。

王国に対抗するために「イースト」と呼ばれるレジスタンス組織を設立しており、ユーザーへの加入を促しています。

最近ではユーザーの加入により少し盛り返してきており、開拓がしやすくなっています。

盛り返してきた原因はユーザーにあるとされていて、ユーザー次第によって盛り返せるかどうかがほぼ決定づけられています。


初期状態で行ける範囲にあることからこの場所を拠点にしているユーザーも多く、街の発展度合いはユーザーが見た範囲だと一番です。


■アルカディア王国


IO3で一番の国有面積を誇る大王国。ドリームランドのかなり西に存在します。

現在、ドリームランドに宣戦布告した後侵攻を行っています。


当主は姫でありフラミーという名前です。

人口も非常に多く、多種族同一民族国家です。


ドリームランドに対して侵攻する理由は「報復」であり、元来ドリームランド側がアルカディア王国に対して虐殺を行ってきた歴史があります。


実際、アルカディア王国の統治状況も良好であり固有の文明も存在しています。

ユーザーの中には滅ぼす程悪いことをしているのか?と疑問に思う者も少なくなく、ユーザーの中にはイーストと敵対する道を選ぶことも少なくありません。


ユーザーのことをアルカディア王国は「冒険者」として定義しており、国直轄の傭兵として厚遇しています。


■フェイハーフ


滅びゆく反抗のアルカディアが発売してすぐに問題になった種族です。

目玉でもあった新種族、「フェイ」と別の種族の混合種になります。

フェイは本来自然主義で奉仕精神を生きがいとし、「ご主人様」とみなした相手としか生殖をすることはなく放っておけば朽ちていくのを待つばかりの種族です。

しかし、ユーザーが選択した場合はその限りではありません。

奉仕精神を生きがいとするために妊娠から出産が1週間弱、出産から働けるようになるまでも1週間弱なのを利用して、孕ませプレイが合法化した風俗街で働くユーザーのおもちゃとされました。

子供はいらないのでそのまま奴隷商人に売れ、いつもの風俗業務に更にベルが稼げることもあってかドリームランドの認識としてはフェイ=淫売の女というのがほぼ常識化しました。

少ない資源を食い潰し、教育の施されていないフェイハーフと呼ばれる孤児達が差別されるまで時間はかかりませんでした。

フェイハーフはフェイの24時間寝食をしなくても働け、疲れを感じない特徴が消滅していて人間と同程度のスペックしか持ちません。

それでもフェイハーフの男性は筋骨隆々で200cmを超える長身で単純労働力や肉盾として優秀でそれなりに利用用途もあるのですが、女性は大人で長身でも140cm行かないのに平均カップがH~Pと非常に爆乳で通常の生活にもかなり支障を来しています。

奴隷商人の中にはフェイハーフの女の赤ちゃんを買取拒否したり、はした金で買い取った後間引きすることもあるほどです。

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