S13 オリジンクリスタル 1月21日
――ギルドハウス:カンターレ――
リモ「君らそろそろ街で働いたらどう?」
アリシア「寧ろギルドの経営がしきみちゃんとかのおかげで金稼げてきてるんだし、その辺から足洗え」
アトリ「街のモラルの無さに呆れちゃうね☆」
リモ「でもアリシアが育てた子たちだしアリシア好みみたいなもんだと思うんだよね。私含めて。不服だけど」
アリシア「は?合法的にタダでお願いしてやってくれるからいいんだろうが。金払ったらそれはもうビジネスよ」
独羽「うーん……」
リモ「誰もまだやってないからうぬぼれないでほしい」
ソメイユ「わたしさんも色々と気をつけないとな~」
アトリ「まー、情報取るには色々手が必要だしね☆」
旗風「はいはい。それで、今日の一歌ちゃん当番って誰だっけ?」
呉羽「私だな。やはりかなり精神的にダメージを受けているな。中学生が辿る人生にしてはちょっとハードすぎる」
アトリ「そもそもこの世界自体未成年お断りじゃない?」
アリシア「気持ちはわかるが規約的には3歳以上なんだなこれが」
ナズナ「一応、ですよね。それ」
アリシア「一応役職奴隷の奴らは一歌を寝かせといてやれ。スターくんだけ残ってな」
スターライトVSTAR「はい……」
――しばらくして
アリシア「ヨシ。そろそろ聞かせてもらおうか。流石にあそこまで行くほど死ぬようなプレイングはちょっとおかしい。俺だって初期勢でこっち基準20年はやってるが死んだのなんて数えるほどしかない」
旗風「そうだね~……。1度死んだときのあの意識だけどんどん遠ざかって寒くなる感覚はもうちょっと」
リモ「いったい何があったんだ……」
アリシア「そらもう初心者狩りよ」
旗風「あれは怖かったね~」
スターライトVSTAR「えーっと、俺と一歌はその同高ってやつでして。2人しかいない部をやってるんです。天体観測部ってやつで、先輩が消えたからもう2人しかいないってやつっす」
スターライトVSTAR「その、俺は男で……一歌はまあ分かる通り女なんですけど……。あいつ、すげえミーハーかつあっさいオタクなんすよ。流されやすいというか、自分でもの考えてないというか……」
ソメイユ「う~ん、そこはかとない青春」
アリシア「見た目はお前も女だけどな。あ、俺もか」
スターライトVSTAR「見た目設定したのもあいつなんすよ……。それで、夏くらいっすかね。夏休みの時期に、あいつの好きなVがいて、そいつが勧めてたんすよ。このアイオン」
さくころ「この治安見て勧める方もどうかとは思うけども……。まあ親会社一緒とかだったんかな」
アトリ「案外、生贄集めだったりして」
スターライトVSTAR「それが、
ソメイユ「炎上商法か~」
ナズナ「んー?知らないなあ。ENOKIには多分いないと思う」
ナズナ「だから親会社とは関係ないんじゃないかな」
スターライトVSTAR「ほら、これっす」
リモ「知らないモノを知ろうとして!お前のスマホを覗き込んだ!」
▶ステータス画面から動画サイトに飛んでくれます。
すると、
【無限の恐怖】日本の闇…未成年を釣るならここだ!ネットの深部そのものなMMORPG、アイオンに潜入…
というようなタイトルと、デカ赤文字でわざとらしいイケメンの絵が驚いてる顔がひっついているサムネが表示されています
アリシア「こういうの見るやつおったんか……」
リモ「アリシアの方がまだマシな顔してるわ」
アリシア「そら俺、美少女だからな」
リモ「?」
さくころ「というかこのタイトル見て始めるやついるのか……。」
スターライトVSTAR「こいつ、なんかTik tokのショートとかにも上げてるみたいで。あいつみたいなあっさいオタクを一本釣りしてるんすよ。これとかも」
▶【ガチャ】お前ら30連でこれ引けないとかマジ!?!?!?!?ぶっ壊れ最強チートで闇パの革命キターン☆
というタイトルとサムネも見せてくれます
ソメイユ「あまりにも見事な浅いやつあるあるタイトルだね~」
スターライトVSTAR「まあ正直こいつはどうでもいいんですよ。問題なのはここからで……。この動画のここ、見てくださいよ」
▶【必見】アイオン…最強攻略の秘訣!教えちゃいます!?今からでも遅くないアイオンチートプレイへの道
という動画の途中の音声を見せてくれますね
「あっあー、これぇ、見てくださいよ。この、宝石みたいな砂ァ、あるじゃないっすかぁ、この砂をぉ。ちょっと振りかざして見るとぉぉぉ~」
「ほらぁ、ステータスカンスト!これさえあればどんな弱者でもこのアイオンだとサイッキョ!なわけっすよ。この砂が最近だとアシナグループノマチィにあってぇ、盗掘でもしたらいいと思いますよ。だって、法律なんてクソ喰らえ!ないっすからねえ」
アトリ「それで……この人をシメに行けばいいってこと?」
さくころ「ああ、それで各地で一歌ちゃん見かけてたのか……」
スターライトVSTAR「あいつ、一歌はこいつの大ファンで……。こいつの言うことを鵜呑みにして色々な場所で無茶なことを繰り返すんです。当然、俺含めてめちゃくちゃ死んで俺はもうメンタルやばいんですが、最近あいつも壊れ始めてきて」
スターライトVSTAR「この、蛇艸とかが言う、死こそが一番の娯楽であるみたいな考え方に共感し始めてきてるんです。朝起きたら首吊ってメンタルを整えるのがモーニングルーティンで。ゲロとか糞尿片付けてるのは俺なんすけどね」
アトリ「へーそうなんだあ」
▶アトリはリモのお腹をむにむにしはじめます
アリシア「いい年なんだから、若者の話くらいちゃんと聞いてやれおばさん」
ソメイユ「宗教の始まりってこんな感じなんだろうな~……」
旗風「実際のところ、そのハグサくん?ってのをしばいたところで何があるってわけでもないし。実際法律が仕事してないのも事実でしょ?いくらムカつくからって殴り込みに行ったらそれこそ私刑になって、私達の居場所がなくなっちゃうよ」
アトリ「それも理不尽な話だよねえ。好き勝手してるのを好き勝手しばいちゃいけないなんて」
リモ「ン"ン"……。つまりもっとミーハーがかかりそうな宗教で染めればいいんじゃないのか?」
アリシア「手段がねえぞ。そんなバズ要素持った配信者が身内にいるわけねえだろ」
ナズナ「そ、そうですよね!」
旗風「その、どっちかというと振りかけるだけでステータスカンストするとかいう砂の方がやばくない?ゲーム壊れちゃうよ」
スターライトVSTAR「それなんですが……、俺。1回だけ見たことあるんですよね。正しくアシナグループノマチで」
さくころ「まああのお嬢様の街だしなあ、あってもおかしくはなさそうだけど」
アトリ「どうせ、運営はノータッチなんでしょ?今のどう考えてもリアルに支障出そうなシステム放置してるんだし」
ナズナ「どうだろう?地獄っぽい環境に関わることはノータッチだけど、そういうチートっぽいことは許してなさそうなんだけどなぁ」
アトリ「この手の動画なんて誰かしら通報するよ、BANされるのが面白いからね」
スターライトVSTAR「あいつが、タタランドってところで見つけた機械があったじゃないっすか。あの機械が発動する前に確かに上から粉のようなものが降りかかってたんですよね。冷静に考えてみて下さいよ!あの闘技場で結局2勝しかできなかったあの一歌が、カンターレの人達を苦しめるほど強い魔力なりなんなりがあるはずないんですよ」
アリシア「生体エネルギーならまだあり得んこともないが……そうなのか?」
リモ「まてまて、この流れは見に行く流れだろ。私はあっちの部屋でかわいい子たち眺めてたいぞ」
旗風「それに、今から天橋立タタランドに行っても意味なさそうだしね」
アトリ「債務者をどっかに閉じ込めてリスポ狩りしながら生体エネルギーを搾り取ってなんやかんやでアイテムにしてるなんてことがあるわけないしねえ」
アリシア「おばさんこっわ……」
アトリ「ところでここにロッドがあるんだけど前と後ろどっちがいい?」
スターライトVSTAR「癪ではあるんですが、蛇艸の指示にある程度従っておけばなんかのヒントがあるかもしれないって思って……。俺はずっと一歌と行動してたんです」
リモ「仕掛け人は手掛かり残さず高みの見物なり次の餌の準備してるだろうよ。探すならこれからの始まるだろう噂頼りの方がいいと思うね」
さくころ「というかこいつもよくそんな色々ネタ持ってこれるな。例の砂もちゃっかり手に入れてるし」
スターライトVSTAR「それで、これが最新の動画っす」
▶【緊急生放送】最強の砂見つかる…!?あの600万人越えグループVtuberだって使ってる?と証言する女性と遭遇…件の土地、コトリチャンダイスキダに潜入…!? というアーカイブを見せてくれます
スターライトVSTAR「これ、2時間前なんでこっちだと2日位前っすかね。移動時間考えると割と新鮮な情報だと思うんすよ。これ目当ての奴らからも話聞けそうで……。でも、俺、奴隷になってるんで決定権がなくって……」
リモ「かわいそうに。いったいだれがそんなことを」
さくころ「難儀すぎる……」
旗風「奴隷で購入した後に奴隷解除するのって難しいんだよ?」
アリシア「だからそわそわしてたのか。てっきり脱走しようとでも思ってんのかと思ってたわ」
アトリ「流石にお金の分働かないとなあ……慈善事業じゃないんだし」
ソメイユ「なんというか……なんも言えないね~」
さくころ「別に急ぎでやることもないし、行ってあげようぜ。一歌ちゃんもあのままじゃだし」
アリシア「さくころもそう言ってるし、コトリチャンダイスキダに行くか?まっちゃそふとに会うのだけ嫌だけど」
リモ「私もあいつは嫌だな」
さくころ「嫌われすぎだろ……」
旗風「じゃあ出立の準備しよっか。呉羽ちゃんとチリエちゃん、しきみちゃんには一歌ちゃんのお世話で残ってもらおっか」
アリシア「しゃーねーな。まともな大人、呉羽さんぐれえだしな」
アトリ「じゃ、とりあえずマジメに行くかね……よーっし☆アトリちゃん頑張るぞー☆」
リモ「おーいけいけ」
ソメイユ「チートアイテム持ってるやつとやりあうのは勘弁願いたいけどな~」
さくころ「別に戦闘しに行くわけではないんだけどな、多分な……」
ナズナ「そういうトコだと思うなあ……」
――ドリームランド付近:街道――
▶街道を歩いていると、奥から商人と思われるプレイヤーが見えてきます。商人はこれ幸いと話しかけてきます
商人「いやあ、いいところに。今いい儲け話があるんですよ」
アリシア「なんか前もそんなこと言われたことあったな」
ソメイユ「あったね~、前はなんかのお肉だったっけ」
アトリ「嘘ついてたら……『メッ』だぞ☆」
▶アトリ 嘘発見器
商人「おや?ご存知でしたか。簡単な話で。最近投機にもなっているいい肉を手に入れましてね。ちょっとインベントリがいっぱいで持てないんですよ。持ちきれない分をあげようと思って。腐らせるよりはいいでしょう?」
▶商人はそう言うと、馬車の後ろの方に乱雑に積み上がっている肉のブロックを見せてきます
商人「寝床を圧迫してて正直邪魔なんですよね。もらってくれませんかねえ」
リモ「何の肉だよ」
商人「いやあ、それは知らないですね」
▶嘘発見機がなります
アトリ「嘘吐いたら……『メッ』だぞ☆」
リモ「キッ……」
▶女性陣が得物に手をかけると、商人は見る間に慌て始めます
さくころ「で、なんの肉なんすか」
商人「いやぁ……内緒にしてくださいよ?これ、キノコエルフの肉っす。こないだ秋も終わってキノコエルフ共って繁殖期が終わって冬眠するんですよ。春が近づくと花粉に応じてまた繁殖期が始まるんで、駆除した肉になります。味はお墨付きで美味しいんですよ?」
ソメイユ「えぇ~……副作用とかあったりしないの?」
アリシア「巷だとなんて言われてんだ?」
商人「ああ……タケ肉ですよ。場所によっては竹肉とか」
アリシア「いや……ないな。基本旗風さんに作ってもらってて」
ソメイユ「あ~、あのお肉か~。たしかに美味しいね~」
アトリ「あー、アレねえ。割りと付き合いで食べた事あるかな」
商人「悪くはない話でしょう!?駆除依頼が近辺の村とかだと出てるはずですし、出処も保証できますよ?」
リモ「じゃなんで嘘ついたんだよ……」
さくころ「え結局副作用的な話は?」
商人「無いです無いです。キノコエルフって人間と一応生殖出来るみたいで、迂闊に言うとキノコエルフの信者とかに殴られるんですよ~」
アリシア「ああ……確かに中毒症状出るとキノコエルフを嫁にするもんな」
さくころ「まあ流通してる物だし、そうなのか」
旗風「とりあえずもらっていこっか。売れるし、食べたいなら食べてもいいみたいだしね」
――最東端付近:街道――
▶街道を歩いていると、ウサメリがそこそこ飛んでいるのを見かけます。どうやらオークと思われる生物の首を落としたのですが、2匹以上いたみたいで冒険者は全滅してしまったようです
アリシア「死体漁りするか?死にたてっぽくてお得だが、所詮オーク程度に負けた奴らになるが」
アトリ「え、アリシアちゃん使う?」
リモ「男の死体なんてちょっとなぁ……」
アリシア「バカ言うな。趣味じゃないわ」
アトリ「身元が特定できそうな遺品は本人に返してあげたいところだけど」
ソメイユ「なむなむ~」
▶計360ベル分剥ぎ取りました
アトリ「うーんしょっぱい。こんなもんかな」
アリシア「寧ろ儲けたほうだろ。不労所得だぞ」
リモ「もっと節約しとけよな……」
アトリ「こういうコトしてるとこの世界に嫌な染まり方したのを感じるね☆」
――コトリチャンダイスキダ 広場――
▶相変わらずめちゃくちゃ物々しい関所を通り、街に入ります。以前と違うのはどう考えても初心者で、ゴブリンすら倒せなさそうな軽装のユーザーが多いなと感じます。コトリチャンダイスキダまで運行している乗合馬車も満員のようです
アリシア「相変わらず遠いこと遠いこと……。まあ来た甲斐はもうありそうだけどな」
旗風「ドリームランドでもしんどそうな初心者ばっかりだ……」
リモ「初心者って死んでもぺナ少ないから捨て泥品漁りとかして儲けようとしたりするらしいな」
▶アトリ 地図アプリ
▶路地裏に人混みがあるようですね
▶アトリ ドローン
▶初心者冒険者が集まっている場所があるっぽい
アトリ「ふむふむ……上空に飛ばした使い魔ちゃんと地図を照らし合わせると……人が多いのはこのあたりかな」
――コトリチャンダイスキダ 中央広場――
▶アトリ 演技
成功
▶さくころ 聞き耳
成功
▶ソメイユ メモリー
▶どうやら怪しい薬のようなものを配ってる人がいるみたいですね。初心者にほど人気なようです
初心者「ハグサさんが砂をリアル2000万で買ってくれるらしいんですよ。これで私の人生一発逆転っすwFランでも一生食ってけますからね」
――コトリチャンダイスキダ イースト本部前――
▶ソメイユ 捜査
成功
▶イーストの人達を見かけます。初心者冒険者への対応に苦慮しているようですね
――コトリチャンダイスキダ 中央広場――
▶ソメイユ アングラ
成功
初心者「ハグサさんは見つけたらDMくれって言ってるんで、実際のとここの街にいるかどうかすらわかんないんすけどね」
――コトリチャンダイスキダ 路地裏――
▶アトリ 演技
成功
怪しい人「この薬を飲むとオリパシー《鉱石病》が発症してなあ、初心者でもこのゲームを楽にクリアできるってわけよ」
アトリ「へー!すっごーい☆」
――コトリチャンダイスキダ イースト本部前――
▶さくころ 世間話
成功
イースト構成員「カンターレか。最近、盗掘のような奴らが増えてな。勝手に採掘したあげく落盤事故を起こして勝手に死ぬから面倒なんだ」
▶さくころ 新聞
成功
イースト構成員「不思議なことがあってな。落盤事故でどう考えても死んでるんだが、死んでも動いてるんだわ。意識もあるんだが、ステータスを見たら死んでる。NPCの奴らは認識してないみたいでな」
さくころ「えぇ……。ゾンビ映画かな?」
――コトリチャンダイスキダ 中央広場――
▶ソメイユ 薬学
成功
初心者2「あっ、おねーさんもオリパシー手に入れたんですね?私も飲もうと思ってるんだけど、元ネタ?がアークナイツでしょ?私やってるんだけど漢字だと鉱石病って書いて病気なんだよね……。病気になってまでチートしたいってほどじゃなくて」
――コトリチャンダイスキダ イースト本部――
▶守衛の人は君たちを見かけると笑顔で通してくれました。奥でアイムールが少し険しい顔で待っていますね
リモ「なんか進展あったか?」
旗風「知らないゲームの怪しい薬、くらいかなあ……」
アイムール「よく来てくれた!呼び出した覚えはないのだが……丁度いい。今、この街では重大な事件が起きててな」
アリシア「オリパシーか?地獄への舗装だけめっちゃされてんな」
アトリ「手に入れたけどどう考えても厄ネタだよね☆」
アイムール「だいたいあってる。私達が認識できない敵がそこかしこに湧くようになってしまったのだ。まっちゃそふとによると、これを「ユスティナ」と命名した。どうやら世界の理の外から動かせる何らかのものがあるらしい」
リモ「あぁ……やっぱあいつらいるんだ……」
アリシア「ユスティナ……?アークナイツにいるが……そんなんだっけ?」
アイムール「知らん!そこら辺は本人に聞いてくれ」
▶アイムールは隣の部屋に行くと、まっちゃそふとを引きずって戻ってきます。目の隈や髪の毛、服がやばく、徹夜してたんだろうなと誰が見てもわかります
まっちゃそふと「ああ……君たちですか。一応ですが……オリジンクリスタルの話、していないですよね?」
アリシア「してないしてない。俺らが手出せるもんじゃね、え、だ……おいもしかして?」
まっちゃそふと「そのまさかだ。今巷で話題沸騰の最強チートアイテム、オリパシーとオリジンクリスタルは性質上同系統のものにある」
まっちゃそふと「ただ、オリジンクリスタルは物体に命名をして、その過程によって変質をし影響させるものなのだが、オリパシーと呼ばれるものは既にその性質を得てしまっている。これは、意図的に誰かがオリパシーを作ろうと思って作らないとできない現象だ。故に、オリパシーの性質もアークナイツと呼ばれるゲームのものと同等のものになる」
まっちゃそふと「オリパシーに感染というか接種して発病した後、死亡した際にゲームデータが一種のバグ状態に陥る。蘇るのがデフォルトのゲームシステムに、蘇らない世界のものを輸入した結果一種の幽霊状態に陥る。ゾンビと言ってもいい。この状態だと、NPCに認識されない。また、ステータス状態の役職がバグっていて誰かの命令を受け取った場合奴隷より厳しい統制が行われることが予想される。この状態をエデン条約にちなみ、ユスティナと命名した」
リモ「じゃあの死体動くのか」
ソメイユ「色々と複雑だけどエグい事態ということに変わりはないね~」
まっちゃそふと「エデン条約にちなんだのは、この状態を引き起こしたものがいるからだ。オリパシーを精製して初心者に配り、結果的に鉱石病の症状でパワーアップするのをチートと表現して手駒を増やそうとしているからだ」
まっちゃそふと「だからあの初心者共を殺されてはならない。何故この街に選んだのはわからないが、初心者にチートを味わわせる為に強い魔物か何かがこの街を襲撃し、一部の犠牲と引き換えに勝利と栄光の美酒を味わわせるのだろう。これはあくまでも予想でしかないが、僕が黒幕なら絶対やるのでやると思っている」
アリシア「謎に説得力あんな……」
ソメイユ「たしかにやりそうだよね~」
旗風「要するに今いる弱っちい人たちを守ればいいの?割といつもやってることだね」
リモ「守る気はないけど倒す気だけはあるから倒すわ」
アリシア「よく考えろリモちゃん。初心者を見捨てて殺した方が後々絶対面倒くさいぞ。ユーザー襲えって言われたら急にパニック映画よ」
リモ「はぁ~……守るとかいう言葉、自衛って言葉で返してやりてぇ……」
「誰か!!!!誰か来てくれ!!!!!!!!化物だ!化物が出た!!!!!」
まっちゃそふと「ほらな。一応こっちのアイムールを動かすと陽動だった時困るからな。カンターレ、頼むよ」
アイムール「すまないな……」
アリシア「くっそぉ……。正論とはいえこいつの指示で動くのムカつく……」
リモ「報酬を言え報酬を」
まっちゃそふと「その鉱石病の薬品と、オリジンクリスタルの少量提供、それに豪遊できる程度のベル。――これでいいだろう?」
旗風「めっちゃもらえるのはありがたいんだけどなあ……」
――コトリチャンダイスキダ 広場――
▶要塞の中にゴーレムと思われるものが大量に侵入しています。オリパシーを飲んだと思われる、一部が結晶化しているユーザーが無双をしているようですね
初心者「魔法めっちゃ強くなって草。マジチートじゃん」
初心者「筋力やっば。舞空術できんじゃん」
リモ「いいじゃん。自衛できてんじゃん……。だめなんだろうなぁ……」
ソメイユ「普通に死んでもダメだし、元ネタ的にはアーツ……魔法を使いすぎても最終的に爆発して死ぬんだっけ。エグいね~」
アリシア「あーあーあー……。そういうことね。これ死体になったら感染源かあ……。あいつらより先にゴーレムを殺るぞ!」
さくころ「パンデミックってこうやって起きるんだな。自覚がないから尚たちが悪い」
旗風「動く感染源とかゾンビより悪質なのでは……?」
▶戦闘前行動 リモ リート フラジャイル サプライドロップ 美声 咲きクラ ドラグーンスピア 急に歌うよ[竈、竈、竈、昼目、昼目]
▶戦闘前行動 さくころ サギタアダマス
▶戦闘前行動 ソメイユ 蒼星 雪華綺晶 ディストラ 水籠笑彌 夜泉濡 ホープファインド 旦明 ブィストロター
▶戦闘前行動 初心者 鉱石病(死亡時、味方全体の生命最大値を1に固定する。また、味方死亡時のコントロール権を対象Xに譲渡する)
▶戦闘前行動 初心者 鉱石病(死亡時、味方全体の精神最大値を1に固定する。また、味方死亡時のコントロール権を対象Xに譲渡する)
[イクゾーデッデッデデデデ(割り込み。全体ターン開始時に自分と味方2人を引き連れて好きな位置に移動する)]
[立弓]
▶さくころソメイユ初心者 精神抵抗判定
成功
失敗
失敗
[ファイアブラスト(火。割り込み時割り込み。魔法敵味方全体に3D8)]
17ダメージ
▶ソメイユ ビット インコム モビルビット メガアンフォームド
妨害結界[フレシアの落とし穴]
[ハシゴキャタツ]129ダメージ
[ホープファインド:足場[フレシアの落とし穴]]
[夜泉濡:スクラグス]
計607ダメージ
[水籠笑彌:クレセントムーン]
計608ダメージ
[オルタードフェイブル][乱入禁止]
[ファイアブラスト]
11ダメージ
[援軍回復:独羽]79回復
▶リモ リリパットステップ スプラッシュストリング[悠遠なオラトリオ]
デリバリー[フレシェット]
早歌[大宮、星]
[ジェラートコンカフェ]
[咲きクラ:明星]
[ドラグーンスピア:朝倉]636ダメージ
[ストレルカクック]
[メガソール]
[TASさんイライラタイム]
[援軍回復:旗風]63回復
[クリスタルシュート(自分の生命を削れるだけ削って同等×3倍の魔法追加ダメージを獲得する)]119消費
[ファイアブラスト]
348ダメージ
[援軍防御:旗風]
[リモ:形式的なソナチネ][乱入禁止]
[ソメイユ:星へ至る棺]
[さくころ:フレシアの落とし穴[トリオンの落とし穴]]
[アトリ:フレシアの落とし穴[トリオンの落とし穴]]
[リモ:厚い薄い本[装丁が強い薄い本]2個]
初心者「これが俺の全力……!うおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
旗風「嘘!?無茶し過ぎだっての!」
ソメイユ「まったくもう、無謀だな~……」
リモ「チッ……。てめぇ……。カスが後で絞めてやる……」
▶さくころ 引くこと覚えろカス
[サギタアダマス:ブルーリオン]
[プロムス:インヴィト]
[朝倉]
547ダメージ
[咲きクラ:大宮]
[ドラグーンスピア:星]
[TASさんイライラタイム]
[豪腕ストレート(TASさんイライラタイムを2回使った後、行動時割り込み。同じマス対象全てに16d16)]
▶さくころ初心者 回避判定
成功
失敗 128ダメージ
[初心者:フレシアの落とし穴[トリオンの落とし穴]]
[まじかるナース:引くこと覚えろカス]
▶リモ 通常攻撃
中断処理
[サギタアダマス:ブリーナス]
[妨害結界[フレシアの落とし穴]]
[水籠笑彌:メガソール]
[スティンシェイド:パウゼールン]
[サンクチュアリ[癒しの風、コイノーニア、柳浪、落椿、絵姿、狂美人]]
309回復
[ブリーナス][ランケア]
[鴛大師シュタルク:朝倉]
551ダメージ
[花結びゆくゆく][乱入禁止]
[インヴィト:サンダーボルト[マジカルアタック☆(ターイナ、パラノマル、ベッラーレ)]フォトン[マジカルアタック☆]ラブハート[マジカルアタック☆]]
471ダメージ
493ダメージ
503ダメージ
アトリ「マジカル~~~~サンクチュアリ☆」
アトリ「悪い子に~~~おしおきの時間だぞっ☆《VORPAL》マジカルサイズ!」
▶ゴーレムを破壊して、主に初心者チームから歓声が上がります。急に自分たちが強くなったという実感が出たようですね
リモ「カスども~~~そこに並べ~!巻き込み爆発ばっかりしやがって一人残らず駆逐してやる!」
ナズナ「ま、まあまあ……」
ソメイユ「普通に戦うより数倍大変だったね~」
アリシア「強いっちゃ強いが……、動きに無理があるな」
旗風「アリシアくんまるでベテランみたいな感想だ~」
アリシア「いや、MMOとはいえその世界にあった戦い方ってのがあるんだなって」
アトリ「楽して強くなれたらこんなに苦労しないんだけどね☆」
ナズナ「強くなるのにも近道ってないんだなあ……」
旗風「じゃああの抹茶くんに報酬もらって豪遊して帰ろう!竹肉?だっけ?も売って」
アトリ「私達は竹肉を売ってもいいし、帰って調理してもいい」
アリシア「スターくんも災難だったな。完全に一歌ちゃん災厄の種だぞ」
スターライトVSTAR「メンタル戻ってきたらまた迷惑かけます……申し訳ねっす……」
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