S2 コロシアム 8月20日
――ドリームランド 紅葉酒場――
▶なろうとかでよく見る風景そのままの酒場です。酒場とは言うもののソフトドリンクなども多く、コロナを気にせず飲めや歌えや出来るということもあって昼時ですがすでに酩酊してる人間が床に落ちていたりと人でごった返しています。その割には大きなトラブルも起きていないようですね
旗風「かなり酒臭いけど、ここでベル稼いでいく感じ。いつもの細かい取引もいいけど、たまにはドカンと稼がないとね」
アリシア「今日はたまたまギルメン集まれたしな。ちょっとは冒険味わっとかないと」
ソメイユ「まさしくゲームとかの酒場って感じだね~」
アトリ「病み上がりだけど頑張るぞっ☆」
リモ「そこの寝てるやつの金獲らねぇのか」
さくころ「身内の治安くらい悪くしないでくれ~~」
アリシア「金とかの所有者刻印は殺さないと消えないんだわ。町中だし、殺すと次に殺されるのは俺らよ」
旗風「タテワキさーん!今なんかいい感じの依頼とかあります~?」
タテワキ「ん~?」
▶バーカウンターの奥にいる、さらしを巻いた着物の女性が応対してくれます。どうやら受付嬢のNPCのようですね
タテワキ「そうだね。今はこの辺かな」
▶タテワキは依頼ボードを空中に浮かばせ、君たちの目の前に表示させます
アトリ「アトリちゃん、病み上がりで戦いはちょっとキツいかも……」
アリシア「あー……。戦闘メインはちとな。今回はやめとくわ。すまんなタテワキ」
タテワキ「いいのよ。また時間があったら来てね」
ソメイユ「へ~、アリシアさんの名前があるってことはNPCだけじゃなくてプレイヤーも依頼だせたりするんだ~」
アリシア「寧ろこれがメインだな。護衛つけるのも商人には大事なんだわ」
ソメイユ「そゆことか~、なるほどね~」
旗風「このは共同墓地に行けたら稼げるんだけど、ちょっと道中危ないからね」
さくころ「そのうち俺らだけでも行けたらいいっすね」
アリシア「じゃあ今日は違う感じで稼ぐか。ドリームランドの闇、もっと見ようぜ」
ソメイユ「う~ん、見たくないけど見ざるをえないんだろうな~」
アトリ「いつかちゃんと焼き尽くしてあげなきゃね☆」
――ドリームランド コロシアム:観客席――
▶中世で見た感じのコロシアムですね。剣闘士と呼ばれる職業として、日々戦いを繰り返して金を稼ぐことが出来る施設です。日銭がいいこともあってプレイヤーもそこそこ参加しているようですね。アリシア達は観客席で紅葉酒場で仕入れてきた酒を冷やしています
アリシア「冷凍設備を持ってるやつは商人くらいしかいないからな。こういうとこで売り子すると利益が出るってわけだ。ちょっと割増だが、キンキンに冷えたやつをみんな飲みたいから買ってくわけよ」
旗風「じゃあみんなで手分けして売っちゃおー!」
さくころ「わかりやすくアルバイトって感じだ」
アトリ「いぇい☆頑張るぞー☆」
ソメイユ「地道にこつこつと~」
リモ「……あぁ、くそ。地味だ、地味すぎるぜ!」
▶まあまあいい感じの売れ行きで酒を売りました
アリシア「こんなもんだな。1時間でこんだけ売れば割もいいだろう。お前らはどうだ?」
アトリ「アトリちゃん、完☆売!いぇい☆」
さくころ「完売V」
ソメイユ「う~、わたしさんは全然ダメでした~……がんばったのになんでだろ~?」
リモ「ぃよっ!おっさんいい飲みっぷりだねぇ!……1つ!?けち臭いこと言わずにもっと買ってけよ!」
リモ「なくなったぜー……こっちも」
旗風「治安もない場所だからこそ、治安で勝負しようね」
アリシア「世の中結局誠実が最後に勝つのさ。売れ行きも良かったし、1戦見てこうぜ」
アトリ「頑張って強くなって、いつかきっと、悪い子達全員を『メッ』してあげないとねっ☆」
旗風「ここだと悪いかどうかが主観になっちゃうから、それはちょっと」
アリシア「正義の味方になりてえわけではないんだがな」
旗風「見て!始まるよ」
リモ「マッチョだな。見ろよあの斧。横薙ぎで終わっちまうぜ」
▶一行がコロシアムの中央に目線を移すとマッチョで斧を担いだ人間と、細身で変な構えをした冒険者っぽい風貌の3人組が出てきます
実況「赤コォォォナァァアーーー!!!当コロシアムの殺戮マシーン!フェイハーフのマスブラウン!!!」
実況「青コォォォナァァアーーー!!!どこまでやれるか!?初登場のギルド『すたぁらいとの運命』の3人だ!!そんな筋肉で殺れんのか!?」
リモ「殺れねーだろおおおお!!!」
アトリ「わお☆大丈夫なのかな?」
さくころ「輝くチャンスは誰もが平等、って言えたらいいんだけどな」
▶マスブラウンと呼ばれたマッチョが三人の剣と魔法で撹乱されていましたが、斧で剣士が肉ミンチにされると歓声が湧き上がります。
そのうち、怯え震えてる後衛の術師にゆっくり近づいていき真っ二つに斧で引き裂き割れんばかりの歓声で興行は終わりました
ソメイユ「わ~……こわ~……」
アトリ「戦場ではビビったヤツから死ぬってコトだね☆」
リモ「ほらなぁ?言っただろ?世の中パワーだぜ」
旗風「強いよね~。勝てると50万ベルもらえるんだって」
アリシア「風俗街でやらかしたやつはここに無理やりエントリーさせられるらしい」
リモ「……って、50万!? ――ヨシ、登録してくる」
ソメイユ「やめときなよ~、勝てっこないよ~。挑むなら挑むでもうちょっと強くなってからにしよ~?」
アトリ「はーい、『メッ』だぞ☆」
▶アトリはリモンチェッロの腕を合気でキメます
リモ「あがががが!わかった!わかったよ!いかねーよ!」
アリシア「堅実に稼ごうな。ま、その為にちょうどいい場所があるんだわ」
▶アリシアはコロシアムの裏、壁に紛れるようにあるボタンを押すと壁から小さい空間が出てきます
アリシア「ここエレベーターになってんだわ。知ってる人は少ないがな」
さくころ「うわこんなんあるのか。よくまあいろいろ知ってんなあ」
リモ「秘密基地みてーだな」
旗風「アリシアくんいつもそういう危ない情報たくさん知ってるよね」
アリシア「いやまあ……。商人してると普通に耳に入るんすよ」
――ドリームランド コロシアム:地下競売場――
▶エレベーターで地下に降りると、オークション会場のような場所に着きます。ある程度人が揃っているようで、身なりも豪華な人間が椅子に座っているのが見えますね
アリシア「座っててくれ。俺は登録してくる」
旗風「ちょっと怖い感じだなあ。こういう場所苦手なんだよね……」
ソメイユ「完全に闇だね~」
アトリ「……オークションで売られるってコト無いよね?」
さくころ「俺ら売っても得にはならんでしょ。いやそういや拉致られかけてたかこの間……」
アトリ「この世に売れないモノはあんまりないんだよっ☆」
リモ「ここで出されるもんはどれくらいのもんなんだ……?手が届くもんならここで買ってあのおっさんにでも……」
アリシア「戻ったよ。俺らの出せる予算は2500ベルだ。覚えといてくれ」
アトリ「おろん?ここで何か買って加工転売?」
アリシア「人材だ。事業には人材がいてなんぼだからな。1人は買いたい」
▶さっき闘技場で見た司会のおじさんが姿を表します
司会「れでぃいいいいすえーーーーんぜんとるめーーーーーん!!本日の競売へようこそ紳士淑女諸君。今日は3品目用意出来たので、是非お買い求めいただきたい」
司会「知ってる人は知っているとは思うが、オークション形式で行われる。気に入ったものはその場で指名していただき、その場で現金払いでお願いする。欲しいものは金に糸目をつけないことだ」
さくころ「テンションの振れ幅な」
司会「本日の1発目。風俗街でぱぱかつなるものをしようとしてわからされた人間だ。まだ年若く、性根はともかく新品で心も折れていない。もってこい!」
▶金髪ツインテールの幼女がマイクロビキニに手錠、猿轡を噛まされて台車で連れてこられます。こちらをギッと睨みつけ、もごもごと揺れていますね
司会「名は
「600!」
「720!」
ソメイユ「漫画とかゲームとかではよくみる光景だけど……まさか実際に見ることになるとはね~……」
アリシア「どうする?間違いなくプレイヤーだが、パパ活しようとするあたりまあまあやべえぞ?ただ安い。行っても1250とかで買えるだろう」
旗風「でもここで買うと次の子とかは無理だね……」
さくころ「これ良心試されてるみたいで嫌だな……」
アトリ「うーん、身から出た錆……他の子も気になるな~☆」
リモ「他のやつが見たいところだなぁ。ここで決めちまうか?」
さくころ「まあ別に見送っていいんじゃないか?オークションって言うならまだまだ見られるだろ。最悪似たような人がいるかもしれない」
アトリ「助けるのは手が届く無理の無い範囲☆長続きする正義の秘訣だよっ☆」
アリシア「じゃあ可哀想だがスルーで」
「972!」
司会「これ以上はいませんか?はい、そこの88番さんお買い上げ~」
司会「商品は横に寄せておいてくれ。次の商品をこちらへ!」
▶黒髪で胸のない女性がやはりマイクロビキニに手錠、猿轡で運ばれてきます。大人しく、諦めたように下を向いていますね
司会「名は
アリシア「実力はありそうだが、メンタルがかなり心配だな……。メンタルがやべえプレイヤーはギルドの崩壊を招きそうだが、うちにほしい戦力ではある。どうする?」
アトリ「んー、もし暴れだしても抑え込めそうならアリかな☆」
旗風「それはちょっと難しいかも……。凄腕ってレベル2はあるよ?」
ソメイユ「強いからの慢心か~。それともこのゲームのオークって強かったり~?」
アリシア「チームプレイしてきて頭脳もあるからな。1匹でも俺達じゃ全滅するな」
旗風「ゴブリンならまだなんとかなるかもだけどオークは……」
さくころ「完全脳筋じゃん……」
ソメイユ「あ~、知能もあるタイプか~。なるほどそれは強そ~」
「2920!」
司会「これ以上はない?はい!26番さんお買い上げ~」
アトリ「うーん、結局予算外だったね☆」
リモ「いいのか?強そうだったのに」
旗風「サークラされちゃうと……。戦い得意じゃないし……」
司会「商品は横に寄せておいてくれ。次の商品をこちらへ!」
▶目を引くほどの胸の幼女の双子がやっぱりマイクロビキニに手錠、猿轡で運ばれてきます。片方は悲観したような顔、もう片方は何もわかっていなさそうな顔をしています
リモ「これだああああああああああああ!!!!」
アトリ「会場ではお静かにっ☆」
ソメイユ「わっ、びっくりした~。急に叫ばないで~」
さくころ「待て待て待て、せめて話聞いてからにしてくれ」
司会「名はないようです。フェイハーフの穢れで、奉仕くらいしか出来ることもないですが好事家には需要があるだろうと思い供出しました。120からどうぞ」
アリシア「女のフェイハーフとか初めて見たな。男はマッチョなんだが……。フェイハーフは正直、開拓使で肉盾にされてるくらいしか知らんな」
ソメイユ「なんというか……業が深いね~」
リモ「双子だったら2倍だ。これしかないだろう」
アトリ「んー☆拠点の雑用お願いするのにいいんじゃない?」
リモ「しかも安いときたもんだ。成長したら……すごいぞ?」
さくころ「何年面倒見る気なんだ……」
さくころ「そもそもフェイってどういう種族なんだ?」
旗風「ロボと人間のハーフかな。フェイそのものが最近実装された種族で、実質プレイヤーの人しかいないようなものかな……」
旗風「だから、今いるフェイハーフって実質プレイヤーが作ったようなものなの。フェイと更に別の種族が交わるとフェイハーフって呼ばれる種族になるみたい。フェイの完全劣化?って言われてるみたいで、差別迫害がちょっと酷いかな」
アリシア「ま、9割風俗街の孤児だし、種族ごとの強みもないから世界的には妥当なラインではある」
アトリ「アトリちゃん的には~戦いも正直まだまだだから今は生活環境の改善が第一になるかな~、って思うんだ☆お掃除とかやって貰えるだけでも助かるかも☆」
ソメイユ「最初に3品とか言ってたし……買うんだとしたらもう一択だね~」
さくころ「まあ別にたまにオークションしてるってなら、ベルは貯めておくってのもありなんじゃないのか?」
アリシア「いや、人材はほしい。行ってくる」
「125!」
アリシア「130だ!」
「190!」
アリシア「……230!」
「235!」
アリシア「250!」
司会「これ以上はない?はい!18番さんお買い上げ~」
さくころ「やっす。本当に需要ないんだなあ……」
???「ちょっと待った!!」
???「奴隷とか非人道的なことやってんじゃねーぞ!愛佳を返してもらう!!!」
▶マントにロングソードの少年が司会に斬りかかります。司会は袈裟斬りで倒れ、奴隷を買いに来ていたNPCのおじさん達は我先にと逃げ出していきます
リモ「あぁん!?」
さくころ「治安的にはどっちもどっちじゃねーか」
アトリ「おろ、どの子のコトだろ?」
リモ「司会もいなくなったし取引なくなったんじゃねーか?このまま私らもあの双子連れてとんずらしようぜ」
アトリ「まだ払ってないならこのままドロン☆でもいいと思うよ☆」
少年「大丈夫か愛佳?見栄張ってぱぱかつ?とかするからだろ!」
独羽「んんんむ……!!」
▶少年が独羽の猿轡をはずすと、甲高い声で騒ぎ始めます
独羽「あいつ!あいつらにひどいことされた!!!」
▶独羽が君たち、というより逃げていくおじさん達の方角を指差すと、少年と組んでるらしきPTメンバーが出入り口を塞いできます
少年「愛佳を苦しめたのはお前らか!!1回死んで償え!!!!」
ソメイユ「う~ん、めんどいことになったね~」
アトリ「んー☆お話を聞いてくれたりしない感じの子かな☆」
さくころ「いや俺らなんもしてない上に、捕まってたのも助けたのもそっちじゃねーか」
アリシア「うわやべえ……リアルキッズに絡まれるとか最悪だ」
旗風「せめてHNで呼んであげなよ……」
少年「お前らみたいなカスがいるからこういうのがなくならないんだよ!死ね!とっととゲームやめろ!!」
リモ「なんだァ?クソガキどもが……。ガキのおままごとに付き合ってらんねーぞ……」
アトリ「話し合いを~する気はあるのかな~☆」
アリシア「ないない。近づいてったら首が飛ぶだけだぞ」
アトリ「それじゃあお話を聞かない悪い子は頑張って『メッ』してあげなきゃね☆」
さくころ「ただの拉致ならともかく、捕まったのほとんどそっちのせいじゃねえか。俺らのせいにしてる暇あったらゲーム辞めて勉強してろってマジで。親切心」
アトリ「魔法少女☆アトリ・ペパーミント見☆参!悪い子はマジカル☆ロッドで『メッ』しちゃうぞ☆」
少年「きっしょ」
少年「年考えたら?おばさん」
アトリ「わお☆こわーい☆」
ソメイユ「う~ん、直球だ~」
▶戦闘前行動 アトリ 特攻魔法 聖なる光 ツインサキガスキ サンカイメヒメカ
▶戦闘前行動 さくころ いるだけで嬉しい お前達、もう寝なさい
▶戦闘前行動 ソメイユ 夜泉濡
▶戦闘前行動 リモ いるだけで楽しい
▶さくころ 逝ってよし
▶少年 通常攻撃[飛びかかりスラッシュ(移動したマス分両面ダイス+1)]
▶リモ 回避判定
成功
[パートナーステップ(移動することが出来る)]
▶ソメイユ ゲームで判定 妨害結界
失敗
▶傭兵 メタルブレードスラッシュ(必中全体物理2d4)
5ダメージ
[パートナーステップ]
[飛びかかり(移動時、通常攻撃を追加行動)]
▶少年 通常攻撃[飛びかかりスラッシュ]
▶さくころ 回避判定
失敗 19ダメージ
[まじかるナース:引くこと覚えろカス]
▶リモ 通常攻撃
成功 37ダメージ
リモ「あぶねーな!こんな美少女に切りかかるとかてめぇモテねーぞ!」
ソメイユ「まずは下準備で態勢を整えて~……」
[まじかるナース:引くこと覚えろカス]
▶リモ 通常攻撃
成功 37ダメージ
▶アトリ ゲームで判定[啓示]ヒール さくころ
失敗
17回復
[サンカイメヒメカ:ヒール]5回復
[まじかるナース:モララーマターリ]
[まじかるナース:オマエモナー]
▶リモ 通常攻撃
成功 31ダメージ
アトリ「マジカル~~ヒール☆」
リモ 「お前がわからされろ!帰れ雑魚が!」
▶少年の頭を撃ち貫くと、後ろの傭兵の姿が消えウサメリが飛び始めます
さくころ「心配するならせめて着替えさせたれよ」
ソメイユ「あらあら~?わたしさんの下準備はいらなかった~?みんなつよいな~」
アリシア「やっぱ優遇補正やべえわ……。取り敢えず逃げっぞ!」
旗風「ところで……、どうする?」
旗風「取り敢えず何持っていきます?お金??」
リモ「金に決まってるよなぁ」
さくころ「頭ぶち抜いといて言うのもあれだけど、あの子ら放置してくのも寝覚めが悪くないか?とりあえず治安良さそうなとこくらいまでは一緒行きたい気持ちある」
ソメイユ「お~、やさしいね~。さすが~」
さくころ「治安いいとこあるかだいぶ怪しいけど」
アリシア「らしいわ。全員、人間もってけ!金目のやつはいつでも稼げる!」
さくころ「いやわがままで悪いな」
旗風「誠実が一番最後に笑うらしいですから」
アトリ「それじゃ~さくっと…………マジカル☆ファイヤーマンズキャリー!」
リモ「金ガッうおおっ!?重ッ!おいこいつ重いぞ!」
ソメイユ「暴れなければ痛いこととかはしないからおとなしくしててね~」
さくころ「暴れてもするなよ……」
▶妙に大人しくなった独羽や、驚いた顔をした呉羽。抵抗も一切しないフェイハーフの双子をなんとか背負ってコロシアムから逃げ出しました
――ドリームランド 廃墟街:拠点――
▶遠目で見るコロシアムは野次馬や火事場泥棒、治安維持のイーストなどが入り乱れて乱闘騒ぎになっています。それを節目に壁に覆われた街から出て、廃墟の地下に逃げ込みました
さくころ「この間もだけど、あの勢いやっべえな……」
アリシア「とりま、君らをギルドに登録したいと思う。
呉羽「そうですね……。ソロには限界がありましたし、あなた方がそれでいいなら」
独羽「拒否権、ないんでしょ……?ゲーマーのあいつもサクッと殺せる相手に逃げ出したって無駄じゃない」
双子1「……」
双子2「……」
アトリ「悪い子じゃなかったらだいじょーぶい!」
さくころ「別に逃げたって追わないんだけどな……」
旗風「えっと、君たちは?出来たらお名前も」
双子1「ああああ……」
双子2「あああい……」
リモ「えぇ……」
さくころ「適当が過ぎる……」
アリシア「えっと、マジ……?「ああああ」が名前?」
双子1「そう……」
アリシア「俺の思ってるより倫理観終わってんな。誰かちゃんとした名前つけてやれ!!!これはやべえぞ」
アトリ「じゃあ~皆で案を出して決めちゃおっ☆」
ソメイユ「闇が深すぎて底が見えないね~……」
▶フェイハーフの双子をよくよく見ると、130cm前後に、ちょっと引くくらいの胸の大きさがあります。JとかKとかになりそうですね。金銀の髪が目を引きますが、かなり乱雑に切られたのか、胸さえ見なければ少年のようにも見えます
アトリ「うーん、梨ダブル、トリプルピーチ、ビターライム、ドライ、ダブル完熟梅…………」
旗風「酒クズ要素は一旦忘れよ?ね?」
ソメイユ「わたしさんはネーミングセンスとかあんまりないからな~」
リモ「チリエジャってイタリア語で言うんだが……。さくらんぼって意味なんだ。私もイタリア語からあやかっててな。そこからあやかって、チリエとジアってのはどうだ。双子でこう……な。胸もでかいからな」
アリシア「まあそれでいいだろ。ほっといたらストゼロとノンアルとかになりそうだったし」
旗風「じゃあ、あなたがチリエちゃん。あなたはジアちゃんね。登録するよ」
チリエ「うん……」
アリシア「改めて、俺らは『カンターレ』。本来はめちゃくちゃ健全な商売を中心にやってる。奴隷を買ったのも人手が欲しいからだ。お前らも手伝ってもらうからな。特に愛佳だっけ?よくもハメてくれたな」
独羽「うう……本名で呼ばないで……」
旗風「まあまあ。今後の行いで見返せばいいんだって。ね?」
独羽「わかった……」
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