概要
「なんでやねん!」――ハッタリだけの魔法ハリセンが炸裂する。
「僕、アズって言います。で、隣の女の子が」
「ユーフォって言います」
「僕たち、旅芸人をしてるんですけど、音楽を奏でたり手品をしたりするんじゃないんですよ。こう、面白い話をして、それで皆さんに笑っていただくような芸なんです」
「笑って楽しんでもらえたらこの木箱に投げ銭とかお願いします!」
「面白くなくても入れてください、星とか」
「……星って何?」
「さぁ」
「そんなことよりアズ」
「なんだいユーフォ?」
「私が持たされてる、この桃色の細いアコーディオンみたいなのってなに? 私今まで見たことないんだけど」
「それはハリセンって言って、東方の旅芸人が使っているらしい」
「大きすぎない? それに毒々しいピンク色で、持ち歩くのも恥ずかしいんだけど」
「東方の剣術使いの旅芸人が発明したという由緒ある
「ユーフォって言います」
「僕たち、旅芸人をしてるんですけど、音楽を奏でたり手品をしたりするんじゃないんですよ。こう、面白い話をして、それで皆さんに笑っていただくような芸なんです」
「笑って楽しんでもらえたらこの木箱に投げ銭とかお願いします!」
「面白くなくても入れてください、星とか」
「……星って何?」
「さぁ」
「そんなことよりアズ」
「なんだいユーフォ?」
「私が持たされてる、この桃色の細いアコーディオンみたいなのってなに? 私今まで見たことないんだけど」
「それはハリセンって言って、東方の旅芸人が使っているらしい」
「大きすぎない? それに毒々しいピンク色で、持ち歩くのも恥ずかしいんだけど」
「東方の剣術使いの旅芸人が発明したという由緒ある
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!どの世界でも下積みってたいへん! みんなが笑ってくれるまで、がんばれ!
この物語の主人公である、ユーフォとアズ。ボケ担当のアズと、ツッコミ担当ハリセン少女のユーフォは、お笑い芸人を生業としている。
魔法が付与されたピンクのハリセンで、相方のアズに派手なツッコミを入れるも、ライブ会場には寒風が吹き荒び、観客からは冷たい視線が注がれていた。
まさに、第0話のサブタイトルのように……。
今日も今日とて、披露したネタがウケず。今日のこれからをどうするのか? と、悩むユーフォの口からは小言しか出てこない。現実世界でも下積み時代とはこういうものだろう。
そんな中、ふたりを訪ねてきた人がいた……。ネタを披露してほしい……と。
そこで出会った人たちの困窮を、肌…続きを読む