この物語の主人公である、ユーフォとアズ。ボケ担当のアズと、ツッコミ担当ハリセン少女のユーフォは、お笑い芸人を生業としている。
魔法が付与されたピンクのハリセンで、相方のアズに派手なツッコミを入れるも、ライブ会場には寒風が吹き荒び、観客からは冷たい視線が注がれていた。
まさに、第0話のサブタイトルのように……。
今日も今日とて、披露したネタがウケず。今日のこれからをどうするのか? と、悩むユーフォの口からは小言しか出てこない。現実世界でも下積み時代とはこういうものだろう。
そんな中、ふたりを訪ねてきた人がいた……。ネタを披露してほしい……と。
そこで出会った人たちの困窮を、肌で感じ取ったふたりが、決意を新たに渾身のネタを披露する。
いつもとさほど変わらないアズのボケに、ユーフォがツッコミのために手にしたそれは?
そして、その結末は……?
ふたりががんばるのを応援したくなると思います。今はまだ、大勢を笑わせられなくても、いつかきっと……。そう思えると思います。
楽しく読める中編ではないでしょうか……。