すべては子供たちのために

子供の心を作るものは何だろうか。
それは生まれ持ったものだけではなく、周囲というものもあるのだろう。
たとえば、親を殺したいほど憎んだとして。決してそれは間違っていると言えない環境であったのならばどうなるか。

登場人物はすべて苦悩を抱えている。
誰もが闇へと足を踏み入れそうになりながら、それでも己の思う平和と正義のために抗うのである。

これは堂々たるダークファンタジーなのだ。
そしてすべての子供たちが子供らしくあれるようになるための道のりでもあったのだ。

ぜひ腰を据えて読んで頂きたい一作です。
ご一読ください。

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