マーフ王国　～運命に逆らう独りの物語～

　ある日、経済的に貧しくなった日本国が、一人の男によって買われてしまう。
　その男は、人々の欲するものを無限に与え、人々の王になった。
　男は己の住む土地に、『マーフ王国』と、芸術に富んだ人間を『マーフ』と名付け、価値のある通貨へと変貌させた張本人である。
　後に、マーフでの取引は過激化し、マーフの扱いは奴隷と同じになった。
　マーフ達は、芸術を制限され、小屋に寝かされ、人の欲望の対象になってしまったのだ。

　そんな世界を変えようと立ち上がった『ゲリラ王国』

　マーフ王国に嫌気がさした民、他の国からの流れ者で構成されたゲリラ王国は、マーフ王国にスパイを送り、密かにマーフを救出しているのだった。

　この戦争が終わる頃、
　彼らはいったい、どんな結末を迎えるのだろう。


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